桃太郎伝説 | |
ハドソン 1987年10月26日発売 5800円 2M フィールド型RPG キャラクター・コマンド操作 Aボタン 決定 Bボタン キャンセル |
コミカルRPG | |||||||||||||||||||||
ハドソンがボンバーキングに続くマル超シリーズの第2弾として発売したのが、ハドソン初のコマンド入力式のRPGである桃太郎伝説だ。 そしてハドソンとしては、初めて外部の人材がスタッフとして関わった作品でもあった訳だが、ゲームデザインがさくまあきら氏、キャラクターデザインが土居孝幸氏というのはまさかと思ったユーザーも多かっただろう。 というのはハドソンというメーカーは、コロコロコミックと2人3脚で自社のゲームを売り出して来たはずなのに、この桃太郎伝説では当時ジャンプ放送局の担当だったさくま氏と土居氏という、集英社側の人間を迎え入れたからだ。 もちろんジャンプのライター二人が制作に関わっていることにより、発売前からジャンプで桃太郎伝説は大プッシュされたため、集英社の漫画を題材としたゲームは一切取り上げなかったコロコロコミックのことだったから、この桃伝も同様無視を決め込むと誰もが思った。 その時点でコロコロとハドソンは切れたと思われたが、無事桃伝もコロコロで紹介され、さらにゲームの紹介だけに留まらず、さくま氏のインタビューも顔写真まで付いて掲載されるという、出版社の壁を越えたような企画まで行われたのだ。 コロコロコミックとハドソンの関係も、ハドソンがサードパーティの中心となったPCエンジンがリリースされると、コロコロはPCエンジンを大プッシュしていくなど、結局桃太郎伝説発売後も両者の友好な関係は変わることはなかった。 ずっと後になり、小学館も集英社も同じ一ツ橋グループと言う事で納得はしましたが、やはり何も知らない子供にとっては衝撃的な出来事だったものだ。 |
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一流ミュージシャン | |||||||||||||||||||||
そして忘れてはならないのが、BGMをサザンオールスターズのベースである、関口和之氏が担当していることだ。 当時サザンはグループとしての活動を休止していたとは言え、日本を代表するグループのひとりがゲームのBGMを担当するというのは、まだ前例がないということもあって本当に驚いたものだ。 ミュージシャンがBGMを担当しているゲームというのは、レベッカ担当のラグランジュポイントや、中村正人氏担当のソニック・ザ・ヘッジホッグ、PSY・Sの松浦雅也氏担当のメタモジュピターなどが有名だが、元祖はこの桃太郎伝説の関口さんと言う訳だ。 |
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当時のお話 | |||||||||||||||||||||
このゲームが発売された当時は、すでにファミコンで最も注目されるジャンルはRPGとなっており、私自身も一番興味のあるジャンルとなっていたのですが、当時私はジャンプがあまり好きではなく、それがプッシュしているゲームはどうしても買う気にはなりませんでした。
'88年になると当時一番仲の良かった、普段はRPGはほとんどプレイしない友人が何故かこのゲームを購入し、その辺りから私もこのゲームに興味を持ち始めたのですが、この当時はまだまだ中古販売するお店はなかったので、発売からしばらく経っているゲームを新品で購入する気にはならず、別の友人から借してもらったりしてプレイしていました。 5月頃になって近所のお店で在庫処分で安く売られていた時に、私もようやく購入してプレイし始めたのですが、すでに最強パスワードの「ふ」を使って何度もエンディングを見てしまっていましたし、また当時はすでにバックアップが主流でしたので、いちいち紙にパスワードを記録していくのはさすがに嫌気が刺したため結局途中で止めてしまいました。 |
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