スーパーとエックス |
この「ストリートファイターコレクション」は、スーパーストIIとストIIX、そしてストZEROのバージョンアップ版であるストZERO2ダッシュの3本をセットとして発売されたもの。
しかしストZERO2ダッシュはあくまでおまけという印象が強く、タイトル画面を見てもわかるようやはりメインはスーパーとエックスの移植だろう。
この2作品はすでに他機種に移植済みではあったが、やはりハードの性能もあり忠実移植というのはなかっただけに、リアルタイムのファンとしてはやはり嬉しいものがあった。
|
スーパーストリートファイターII |
スーパーの移植はSFC版とMD版以来3年ぶりの移植となった訳だが、やはり次世代機だけあって出来はその2機種を遥かに凌いでいる。
やはり解像度の関係からかアーケード版より画面が横長であり、それ以外でもスコアの位置がアーケード版とは異なっているなどの違いはあるものの、ゲーム全体の出来としてはオープニングのリュウのデモ画面から極めてアーケード版に近く移植されている。
オプションもこれまで通りであり、両機種に違いはなくデモのショートカットも用意されている。
PS版とSS版の差としては、ステージ間のロード時間は従来どおりSS版の方が短いものの、PS版もZERO2ほどは長くはないし、QUITしてタイトルに戻る時などはPS版の方が早いので、PS2で走らせればステージ間もSS版以上に短くなることもあり今購入するのであればPS版の方がお勧めだ。
ロード時間以外の違いとしては、SS版の方が画面が横長なのと、PS版は最終ラウンドにおいてスコア清算とほぼ同時にBGMが止まるようになっている。
BGMは両機種共通で、エンディングのBGM以外はCD-DAで鳴らしており、BGMの時間もサントラ盤と全く同じだが、構成は各キャラのステージ曲が続くようになっているので、サントラ盤よりもまともなサントラとして使えるだろう。
因みに当時の雑誌に、エックスでもスーパーのキャラが選択出来るのに何故スーパーを移植したのかわからない、という声もあったが、対戦ならともかくCPUはスーパーキャラの選択はしてこないし、またエックスを移植すれば自然にスーパーの移植もでき、さらにエックスのみだとしても価格が下がるとも思えないので、何故そんな頭の硬い考え方しか出来ないのだろうか、と思ったものだ。
個人的にエックスはあまりやり込む事もなく、思い入れも薄いので、スーパーを収録してくれた事はありがたかったから、もっと広い視野で物事を捉えてほしいものだ。
|
スーパーストリートファイターIIX |
エックスも3DOに続く3年ぶりの移植となった。
こちらの違いもスーパーとほぼ同様だが、難易度を最高にしてもアーケード版よりも遥かにCPUが弱いため、その辺りでスーパーよりも不満が残る出来となってしまった。
それでも雑誌等には3DO版よりも出来が良い、とまであったものだから、これよりも出来の悪い3DO版というのは一体どういう出来だったのだろうと思ったものの、逆に素晴らしいと言う意見もあるので、3DO版未プレイの私としては結論は出せない。
豪鬼はアーケード版と同様のコマンドでも使えるが、L(1)ボタンを押しながらR(1)ボタンを押すという簡易セレクトでも選択することが出来る。
|
ストリートファイターZERO2ダッシュ |
2枚目に収録されているストZERO2ダッシュは一見オリジナルのようだが、実質はアーケード版のストリートファイターZERO2ALPHAの家庭用移植版だ。
SS版はストZERO2においてALPHAのキャラがすでに使えたのであまり新鮮味はなかったが、PS版のユーザーにとっては待望の移植であった。
両機種の違いはZERO2通りだが、PS版はオープニングがムービーではなくソフトにおいて処理されているので、ようやくPS版でも綺麗なオープニングが拝めるようになった。
ソフトにQサウンドのマークが記してあるが、実際はZERO2と同じオリジナルの音源であり、もちろんQサウンドでもない。
PS版のプロモーションムービーや、SS版のイラストレーションなどのおまけは収録されていない。
後にSS版のみサターンコレクションにおいて単独で発売されたが、すでにコレクション自体安価で中古市場に出回っていたので、買う人は少なかったであろう。
・使用画像は全てPS版です。
|
|