スーパー
ストリートファイターII


MD カプコン 1994年6月25日発売

10900円 40MbitROM

十字キー キャラクター移動

パンチボタン×3(弱・中・強)
キックボタン×3(弱・中・強)
(配置は任意設定可能
)



最大容量
前年に発売されたアーケード版「スーパーストリートファイターII」のMD移植版。

性能、特に発色数において大幅なハンデのあるMDに移植されると発表された時はそれだけでも皆驚いたものだが、さらに衝撃的だったのは当時の家庭用ハード最大容量の40MbitROMを積んでいると言う事だった。

見た目や音ではSFC版より劣るのはわかっていながらも、やはり当時のアーケードゲーム並の容量を積んでいると言うのは何と言っても魅力だっただけに、ユーザーからの注目はかなりのものがあった。



そういう理由から私も40Mbitと言う容量が、いかにSFC版と比較した場合優位に働いているのかプレイする前はわくわくしたものだ。

具体的にSFC版よりも優れている点としては、オープニングのリュウがサイズこそ小さいものの、ちゃんと手先まで動いてくれる。そして大きな点としてSFC版ではSEの迫力に欠ける部分があったが、MD版ではそれなりに迫力もあり、ラウンド開始時のボイスもちゃんと喋ってくれ、もちろんBGMも2ラウンド目まで途切れる事はない。

音源はアーケード版がPCMでありながらFM音源に近い感じだったので、それなりにアーケード版の雰囲気に近く出来ており、特にPSG音源が有効的に使われているのが印象深い。

それ以外の部分は大差なく、画面比率やキャラパターン等はほとんど変わらず、発色に関しては比ではないため正直SFC版との8Mbitの差は感じにくい。

なので結局セガマニアのための移植、のような感じではあるが当時最高の2D基板だったCPS2のゲームがいかにしてMDに移植されるのか、と言う当時ならではの期待感を抱かせてくれだだけでも個人的には価値のある作品だったと思う。







見事な背景とデザイン
キャラパターン等は容量さえあればどうにかなるが、さすがにグラフィックはハードの性能に大きく委ねられる訳であり、特に元がCPS2基板では誰が考えてもMDで忠実に再現するのは困難だ。

しかしゲージ等のデザインや構成を始め、各ステージの背景や多重スクロールが実に良く再現されており、キャミィステージのオーロラも動きはとても遅いがしっかりと動いてくれている。

画面構成等に関しては前作の時点で完成されていたが、これらの要因のため全体的な雰囲気としてはMD版の方がアーケード版に近いと言えるだろう。



個人的な思い出
SFC版を発売日に購入した私でしたが、やはりどうしてもラウンド開始時のボイスがない事や、BGMが流れっぱなしでない事などが気になりましたので、SFC版を持っていながらもMD版への興味は尽きませんでした。

こちらもSFC版と同価格なのですぐに購入する事はかないませんでしたが、秋ぐらいになって半額以下で売っているお店を見付けましたので、迷うことなく購入していきました。

ボイスがやはりしゃがれ声だったのは辛いものがありましたがこちらは紹介通り前述の2要素がアーケード版そのままでしたし、グラフィックも思った以上に良かったので、MD版購入以降はほとんどこちらでしかプレイしなかったように思います。





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