ストリートファイター
ZERO3

PS版 1998年12月23日発売

5800円 CD-ROM

SS版 1999年8月5日発売

通常版5800円

拡張RAM同梱版7800円

カプコン CD-ROM

十字キー キャラクター操作

パンチボタン×3(弱・中・強)
キックボタン×3(弱・中・強)
(ボタン配置は任意で設定可能)


セガとカプコンの絆
98年に発売された同名アーケードゲームの移植版。

これまでの同社の格闘ゲームは、常にPS・SS版が同時期に発売されていたが、今作はDC発表の時期と重なり、SSはすでに末期の感があったためか、最初はPS版のみで発売された。

拡張RAMの件からセガと蜜月関係にあったカプコンとしては、SSを冷遇すると言うのは意外なものがあり多くのファンが失望したものだが、SS版は翌年夏になり4MRAM対応ゲームとして発売された。99年はすでにDCへの移行が完了しつつあり、SSは完全に過去のハードと化していたにも関わらず、こうして発売してくれた事で改めてセガとカプコンの絆の強さを実感させられたものだ。


もちろんDC版も発売され、一般的には一番出来が良いバージョンとされているが、ある部分に関してはSS版の方が上であるため、一部の人たちにとってはSS版の存在価値と言うのは大変に大きなものがあったのだ。




プレイステーション版
今作も前作に負けず劣らず素晴らしい出来であり、ちょっとプレイしただけではアーケード版との違いは感じられないだろう。

特にゲーム内容は前2作よりも遥かに凝っているであろうにも関わらず、さらにロード時間の短縮に成功しているので、これは実に驚かされたものだ。

かりんの執事など一部のキャラクターが消され、その他細かい部分も多少グラフィックが簡略化されているのだとは思われるが、前者はともかく後者は余程のマニアでもない限り気付く事はないと思われるので、一般プレイヤーに関してはこれでも十分満足であった。



PS2の高速読み込みを使えばさらに快適にはなるが、自身所有の15000番でその操作を行うとボイスが鳴らない事が多くあったので、その機能は使えなかった。

一新されたBGMはアーケード版そのままの音源が収録されているが、前作まで可能であったサウンドテストは不可能となっている。

これは移植から同年の発売であり、当然サントラ盤も発売して間もない時期であった事からの処置と思われるが、仕方ないとは言え残念であった。







セガサターン版
4M拡張RAM専用ゲームだけあり、対戦間でのロード画面は一切存在しないため、PS版よりも遥かに快適にプレイが可能だ。もちろん勝利デモの間もロード時間は入らないので、ステージ背景がそのままバックとなっている。

PS版ではワールドモードをクリアか何かしないと使えなかった隠しのキャラクターも、こちらでは最初から使用する事が出来るので、面倒な思いはせずに済むのも嬉しい。

解像度の違いから、やはりSS版はPS版よりも画面が横長となっているので、通常のモニターだとほとんど左右が隠れてしまうだろう。しかし現在主流のワイド画面であれば、ノーマルサイズを使用すればそういう事はなく綺麗に収まってくれると思うので、今ではそんなに問題はないだろう。


そして、今作はDC版もほぼ同時期に発売されたのだが、普通に考えれば誰もがDC版の方が上だと思うはずなので、あえてSS版を選択する理由が分からない方も多いだろう。その理由なのであるが、実はDC版は15KHzのRGB出力に非対応であるため、WEGAなどにもS端子経由でしか映せないのだ。

VGAモードには対応しているため、そちらを使えばさらに綺麗に出力できるのだが、当時はまだまだアーケードの移植物と言えば15KHzのRGBが最高であっただけに、拘りのある人にとっては圧倒的にSS版の存在意義の方が大きかったものだ。








個人的な思い出
当時はアーケード版は全くプレイしていませんでしたが、ストZERO自体は家庭用で相当プレイした事もあり、PS版は発売してすぐに購入しました。

しかしやはり前作まであまりにもやり込み過ぎたせいか、いまひとつのめり込む事もなく、数時間プレイしただけであっさりと飽きてしまいました。

あまりにもキャラクターが多すぎた事もあり、リュウ以外ではあまりプレイしなかったものですから、それが飽きる要因だったのかも知れませんが、以降かりんが個人的にお気に入りになったりもして、それなりにちょくちょくプレイはしていました。



SS版が発売された頃はゲームからやや離れていたため、買う事もなかったのですが、2年後にある用事で秋葉原へ行った時に駅近くの某レトロゲーム店に向かった所、新品で2980円と格安で売られていましたので、当時はSS収集にいそしんでいた事もありすぐに購入しました。

まあ結局こちらもあまりプレイする事はなかったのですが、99年以降のSS作品は地元ではほとんど見かける事もなかったものですから、価格を考えれば十分得はしたと言うものです。

またストZERO3と言えば完全に一新されたBGMがとても印象深いものがありましたが、ストIIからのイメージがあまりにも強かったせいかあまり聴き惚れる事もなく、せいぜいリュウとかりんしか印象に残るBGMはありませんでした。

一応オリジナルのサントラ版も所有していますが、やはりほとんどこれら2曲のみ聴いていたように思います。




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