ソニックウイングス


スーパーファミコン ビデオシステム

1993年7月30日発売

8900円 8MbitROM

縦スクロールシューティング

8方向移動 ショット・ボムは
     任意に設定可能



単独では家庭用唯一の移植
ソニックウイングスの移植に関しては、シリーズを1本のゲームとしてまとめた「ソニックウイングススペシャル」というゲームもSSとPSで発売されていたりしますが、初代の「ソニックウイングス」の移植作はこのSFC版のみとなっています。

今でこそ縦スクロールシューティングのゲームは、ゲームごとによってある程度の差こそあれ、横画面でプレイしてもちゃんと縦画面の感覚でプレイ出来るように調整がなされていますが、この当時はメガドライブ以外にそういった概念はなく、かつてのファミコン版ゼビウスやスターフォースのように横画面にアレンジして移植がなされており、当然このソニックウイングスも例外ではありませんでした。



そのため、アーケード版をやり込んだ人にとってはどうしても違和感を感じてしまうものなのですが、面構成やキャラクターは忠実に移植がなされていますし、当時の家庭用ハードでは当たり前だったスプライトが欠けるということもほとんどないので、横画面ということさえ気にしなければかなりレベルの高い移植作品と言えるでしょう。

ただ最終面中ボスの赤弾ばらまきの軌道がアーケード版とは違い、左下にいても当たってしまうのでまともによけなければならないのですが、横画面であるため当然中ボスの位置がアーケード版よりも前なのに加え、それでいて赤弾の速度はアーケード版とそう変わりはないのが非常に辛い部分でしたので、この辺りはしっかりと調整してもらいたかった箇所ですね。

またアーケードからの移植に際しては、BGMは忠実に移植されるのが普通なのですが、このSFC版ソニックウイングスでは全てのBGMが完全にSFC版オリジナルのものに差し替えられているという、極めて珍しい移植の例でもありました。

そしてこのSFC版ソニックウイングスに関しては、ゲーメストがかなり早い段階から取り上げており、読者の意見なども募集するなど大きく関わっていたのですが、そのためかマニュアルに当時のゲーメストライターのしもでん氏の攻略と、当時のゲーメストアイランド担当で、今なおアルカディアでライターとして現役の田渕健康氏による読者の意見紹介のページが載っていたことも忘れてはならないでしょう。

これはこれでいいのですが、攻略があくまでアーケード版と銘を打っているものでしたので、前述した最終面中ボスなど一部攻略が通用しないものもあったため、正直一体何だったのだ、という感が強かったですね。






inserted by FC2 system