雷電プロジェクト


PS 1995年1月27日発売

6800円 CD-ROM

縦画面対応・縦スクロールシューティング

十字キー 8方向移動

ボタン配置は任意設定可能



初めてアーケードをそのまま再現
「雷電プロジェクト」は90年に発売されロングヒットを記録した縦シューの名作「雷電」と、94年に発売されたその続編「雷電II」をカップリングして発売されたもの。

シューティングのカップリングソフトとしては、「極上パロディウスだ!」が本体と同時発売でリリースされていたが、極パロは両者とも相当粗の目立つ出来であり、アーケードのファンには100%満足の行く物ではなかった。

しかし本作「雷電プロジェクト」の出来は、ほんのささいな違いこそ見られるものの、その完成度は極パロを遥かに上回っており、極めてアーケード版に近い出来となっている。



横画面時の画面比率もアーケード版同等なのでプレイしやすいが、その分画面が全て収まらず、特に雷電IIはその傾向が顕著なため、TVによっては全くスコアが確認出来ないと言う欠点もあったが、それを補うモードが家庭用としては初となる「縦画面モード」だ。

これにより縦置き可能なRGBモニターに接続すればまさにアーケード感覚でプレイ出来る事となり、アーケードでやり込んだプレイヤーも何の不満もなくプレイ出来る事となった。

そして本作はコンフィグはメイン画面から設定、つまり本編に移行してからはクレジット投入を始め、インターフェースがアーケード版そのままの仕様となっているため、より一層雰囲気を盛り上げてくれたものだ。もちろん難易度、BGMもそのままだ。

難を挙げれば、プレイ中に表示出来る画面アジャスト機能や別作品移行などが隠し要素である事と、BGMのアレンジがいまひとつ、と言った所だろう。

絶対に必要な要素の前者が隠しでは不便極まりないし、アレンジも内蔵音源を使用しているため、MDやSFCでも出せるのでは、と言うぐらい音色がショボく、最初期の部類に入るソフトとは言え、これらの要素はやや残念であった。








個人的な思い出
本作は大分初期から発表されていましたので、もちろん関心のあるソフトのひとつでした。実際に購入したのはPS購入から4ヶ月ほど経った頃でしたが、すでにグラディウスやナムコミュージアムなどの移植を見てきたものですから、それほどのインパクトと言うのはありませんでした。

やり込もうにも、さすがに当時21インチのテレビでの横画面プレイは辛く、それに加え集中力の劣る家庭用な訳ですから、なかなか先へ進む事は出来ませんでした。

それでも初代はそれなりにプレイは出来たものの、雷電IIの難易度は私の腕前では太刀打ち出来ないものがあり、一体どうやったらこんな難しいゲームをクリア出来るのか、と毎度のように思ったものです。

アーケード版は町田のYOU2が初プレイだったのですが、あまりの難しさにあっさりとゲームオーバーになってしまった記憶があります。数年後に縦シューが盛り返した時期がありましたが、いずれも本作と比較すれば遥かに簡単に思えてなりませんでした。私はいまだに1周は出来ていないので、攻略ビデオでもあれば是非見てみたいものです。

当時は縦画面でのプレイも良くしていましたが、その時点ではナムコミュージアムのプレイを前提としていましたので、画面の向きが逆な本作はあまりプレイは出来ませんでした。

本当はナムコが他のメーカーとは逆だったのですが、これは実に面倒なものがありましたので、画面の向きも業界で統一して欲しかったものです。






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