スーパースターソルジャー

PCエンジン ハドソン

1990年7月6日発売

6500円 4M

縦スクロールシューティング

8方向移動 Iボタン 防御アイテム切り替え
IIボタン ショット



スターソルジャーの続編
「スーパースターソルジャー」は、1990年にハドソンより第6回キャラバン公認ソフトとして発売された縦スクロールシューティング。

名前の通り、これより4年前にファミコンで発売された名作、「スターソルジャー」の続編だが、スターソルジャーを思わせる要素は少なく、ほとんどオリジナルの作品と化している。

発売はハドソンだが、開発はタイトル画面にあるように当時アーケードゲームのエアバスターで名を挙げた、カネコが担当している。





シューティングの出来としては悪くはないが、本編がグラディウスそのままではないかと思わせる部分が多く、あまりにもオリジナリティに欠けすぎているのはいかがなものかと思う。

逆にキャラバンモードは珠玉の出来であり、こちらは時間を忘れて熱中してしまうほど出来が良い。









本編
本編であるノーマルゲームは、全8ステージから出来ており、1周すればエンディングを迎えることが出来る。

グラフィックもBGMもPCEのゲームとしてはなかなか良い出来となっており、シューティングとしては完成度の高い作りとはなっているのだが、最初にも触れたようにあまりにもグラディウスっぽいのが問題だ。

元ファミ通ライターの渋谷洋一氏は、ファミ通のコラムで「各シューティングの良い所を取り入れた」と語っていたが、これはどうみてもパクリであり、褒められるべきではないだろう。




順に挙げて行くと、1面ボスの反射弾から、3面道中の炎と6面の中ボスにザブ、7面のシャッターと脱出、そして最終面のボスラッシュなどだ。

そして最も酷いのは5面で、この面はグラIII2面の泡ステージをそのまま氷にしただけの面となっており、画面中に氷が出現するのはもちろん、氷の中に入っているエニグマのような敵から、地形に設置されているハッチ、挙句の果てにはグラIII1面の砂竜の色を青くしただけ、という敵など、いくら何でもここまでやるか、という作りなのだ。

ボスはボスで今度はダライアスIIのドリオサームのパクリだし、さすがにここまで来ると開いた口が塞がらない。



このゲームの発売当時はまだSFC版のグラIIIが発売しておらず、その他の作品もアーケード版とは遠い出来だったので気付かずにプレイしていった人が多いとは思うが、アーケードゲーマーなら怒り心頭だろう。

難易度は低めに設定されているが、面自体がやや長く単調な展開が続いていくため、うまい人は段々プレイしていくのが苦痛に感じられてしまうかも知れない。









キャラバンモード
パクリだらけの本編とは対照的に、こちらのキャラバンモードは非常に良い出来であり、ほとんどの人がこちらをメインでプレイすることになるだろう。

キャラバンモードで高得点を出すコツは、まずはとにかく敵を出現即破壊するようにして、敵の出現パターンを早めることだ。

しかし撃ちまくっているだけでは高得点キャラを逃したり、破壊出来ない敵を画面上に長く残したりしてしまうので、敵の出現順を頭に叩き込んでおくことが重要だ。

最初の目標としては、2分間モードが50万、5分間モードはクリアを目標とし、慣れてきたらどんどん上を目指していけばいいだろう。


2分間モード


最初の編隊を全滅させた後、上からゆっくり降りてくる敵は1体1000点もする点稼せキャラだが、破壊するのに2発必要なので画面下方に引き付けてから破壊していく。

奴らを倒せるのと倒せないのとではスコアにえらい違いが出るので、数匹は必ず破壊出来るようにしていこう。

下から出現する2体の戦闘機は、バックファイヤーで破壊する。





BGMが変化するとラザロが出現するので、すぐに画面真ん中へ行き合体する奴の中へ入り撃ち込めば8万点ボーナスが獲得出来る。

その後の黄色い中型機は速攻で破壊する。

左右から揺れながら出現する敵はかなり手強いので、十分気を付けていこう。





中型機2機の後に出現するルイドは、出現位置により奴の真横へ行き奴らを消してすぐにブロックを破壊するか、奴らが下りてくるのを待って、下の方でブロックと同時に撃っていくかを決める。

ここでブロックを破壊出来るか出来ないかでスコアが大幅に変わってくるので、ここはとても重要な地帯だ。





最後2つパワーが出現するので、パワーを出したら下から出現する敵に当たってパワーダウンし、パワーを回収する。

上から出現する赤い敵は逃さず撃っていこう。

最後のデライラはファミコン版同様2つ同時に破壊出来れば8万点ボーナスが入るが、PCE版は一方にちょっと当てただけでもかなりダメージを与えてしまうので、出現する前から奴らの間にいて撃ち込んでいくようにしよう。

デライラ破壊時に44万点を超えればかなりの腕前と言っていいだろう。





ボスのスターブレインMk-IIは画像の位置が安地となる。

次エリアのパワーを取ってスコアを稼ぐため、ここでわざとダメージを食らっておこう。





第2ステージは敵とブロックをひとつも逃さず撃っていく。

最後右上にゼグが出現するので、忘れずに取っておこう。





5分間モード

5分間モードでは、最後の敵を倒すと残り時間と残機の2つのボーナスが入るが、タイムボーナスはそれほど多くはないので、スタート後大体30秒ぐらいで自爆しての点かせをした方が効率が良い。

そうすると150万点はかなり余裕を持って出せるようになるのだが、キャラバン後ファミ通で募集したハイスコアは、他の方法を用いて172万点を記録した。

ラザロで自爆するそうだが、どこのラザロかまでは書いておらず、プレイ時の画面も掲載されていなかったので、詳しい方法はわからない。


追記・以下の方法で170万が取れるそうです。(情報提供:KAZさんありがとうございます)

170万の方法ですが、まず最初のラザロでボーナスを取りつつ同士討ちでやられます(リスタート時残りタイム4:15 17万点)。

次2回目のラザロが3:03ぐらいで。2:32ぐらいで最初のボスを倒します(スコア71万)。3回目のラザロが1:22で96万。

最後のデライラと同時に4回目のラザロ撃破で152万。ラスボスは残り12秒ぐらいですが倒せます。

コツはボスのコアの周りが半時計回りに回っていますが、その一部分空いている所に自機を合わせ、一緒に回ります(最初の回転速度が遅いときに)。1回転であとは突っ込んで倒せばこれでも数秒残ります。



後半面はファミコン版同様に隠しキャラであるゼグが出現し、全て獲得すると8万点ボーナスにまでなる。

場所がわからなくても、フル装備で撃ちまくっていれば出現してくれるので、初プレイ時でも楽に取れるだろう。





自機の周りを、円を描きながら攻撃する編隊が終わるとルイドが出現するが、ここでは同時に空中敵も出現するため前半面のように上で消すことは出来ないので、下に引き付けて他の敵とまとめて撃つようにする。





終盤2度目のラザロが出現するが、ここでは出現のタイミングによってパワーの出現と重なってしまうことがあるので、重なりそうになったら一旦撃ち休んで様子を見るようにする。





ボスは本編での6面ボスだ。

本体の周りを回転しながらガードしている奴がいるため、なかなかダメージを与えることが出来ず、攻撃も厳しいため最初は倒すのも難しく感じるかも知れない。

まずBGMが変化したら、横座標をスコアの100の位と10の位に自機のショットを合わせ、縦座標をスピードの付近に合わせる。

奴が動き始めたら、奴の動きに合わせながらガードの間に入り込み、奴に撃ち込む。

奴が上に行ったら、後は奴と出来るだけ距離を保って撃ち込んでいく。





出現して20秒ほどすると奴は上に行くので、左上付近で弾に当たらないよう待ち構える。

奴と重なったらバックファイヤーを連打し、止めを刺す。





個人的な思い出
このゲームが発売された当時はまだシューティングに開眼していなかったので、購入したのは発売からちょうど1年後の'91年7月で、すでにアーケードゲーマーとなっていた時でした。

ゲームをプレイするまでは発売当時のファミ通の記事ぐらいしか情報を知りませんでしたので、ノーマルゲームとキャラバンモードが全く違うステージということにまず驚きましたね。

最初にプレイしたのは順当にノーマルステージだったのですが、2分間モードをプレイしたところ瞬く間にハマってしまい、それからは鬼のようにプレイしていきました。



これより少し前に購入した、SFCの「F-ZERO」の「MUTE CITY I」も時間を忘れてプレイしていきましたが、このSSSの2分間モードもそれに匹敵するほどハマりましたね。

ただプレイしまくりながらもスコアは一向に伸びず、発売当時のファミ通で目標スコアとされていた52万点はおろか、50万点すら手に届くことが出来ず、48万点前後がやっとでした。

ノーマルゲームは割りとあっさりとクリアすることが出来ましたが、すでにアーケードのグラディウスを知っていましたので、そのパクリ様にはさすがに呆れましたね。



1年半後、シグマ電子のジョイスティックを購入してからは50万点は超せたとは思うのですが、HORIのマルチスティックを購入してからはセレクトボタンの位置がネックとなり、まともにSSSをプレイすることが出来なくなり以後ほとんどプレイすることはありませんでした。

現在は再びプレイしやすい環境になり、2分間モードで52万点、5分間モードでも初めて150万点を超えるスコアを出すことは出来ました。

170万点を出すための方法はわからないので、そこまではちょっと無理ですが、最近のゲームはこういった短時間でのスコアアタックが出来るゲームはほとんどないので、今プレイしても十分楽しめますね。





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