スーパーファイヤー プロレスリング |
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SFC ヒューマン 1991年12月20日発売 8500円 8M プロレス 十字キー レスラー移動・技指定 Aボタン 飛び技・関節技 Bボタン 中攻撃・大技 Yボタン 小攻撃・ハンマースルー Xボタン 走る |
SFC初のプロレスゲーム |
PCEで2作発売され、プロレスファンに絶大なる支持を受けたヒューマンのファイヤープロレスリングの初のSFC版であり、SFC初のプロレスゲームがこのスーパーファイヤープロレスリングだ。 基本的なシステムはPCE版とほとんど変わる所はないが、ボタンが多いだけあって操作性がかなり良くなり、もちろんグラフィックやBGMもパワーアップしている。 これまでの登場レスラーは開発者の趣味からか新日系の選手が多く、全日のファンには不満の声も聞かれたが、今作でようやく馬場や三沢など鶴田以外の全日系選手も登場してきた。グラフィックは今見ると寂しい限りで、動きのパターンも少ないが、それでも当時のファンは時間を忘れてやり込んでいったものだ。 |
ゲーム紹介 |
前述したように、操作方法はほとんどPCE版と同じだが、PCE版ではRUNボタンも使う必要があったため、このSFC版はハードの恩恵を大きく授かっている出来となっている。 基本的な技を出すためには、組み合った状態で少し待ち、一瞬腰を落としたらボタンの組み合わせで任意の技をかけるというパターンだ。当然腰を落とす前にボタンを押すと、その後の操作は一切受け付けられないので、このタイミングを体で覚えることが攻略の第1歩だ。 もちろんいきなり大技はかけられないので、最初はボディスラムなどのYボタン技を連発し、立ち上がらせて息が上がってきたら大技をかけていく。 ハンマースルーは上下の対角線以外ならどこでも可能だが、現実と比較しリングがかなり大きくなっているため、ロープに飛ばしての攻撃は若干違和感がある。また横の対角線に振っても追っての攻撃は出来ないし、雪崩式の技も出来ない。スタミナが減った状態で関節技をかければギブアップが奪えるが、フォールに比べかなりスタミナを奪わないとギブアップは奪えないので、あまり有効的ではないだろう。 その関節技を外す場合は十字キーの連打を必要とするが、どの方向を自由に連打してもいいため、十字キーをぐるぐる回すようにしていくのが基本だ。 操作に関してはトレーニングモードで覚えることも出来るが、実際はCPU戦を数試合プレイすればすぐに慣れていくことだろう。 |
レスラー紹介 |
このSFC版の第1作目では、普通に選択出来る21人のレスラーに加え、隠しの3人を加えた計24人のレスラーを選択出来る。 ほとんど新日系のレスラーが占めているが、藤波や蝶野がいないのにも関わらず、ジュニアのペガサス・キッドや、トップクラスとはいえないバッドニュース・アレン、WWEで王者だったこともあるとは言え日本マットには馴染みの薄いアルティメット・ウォリアーがいたりするなど、ややこの選考には疑問を感じてしまう所がある。 技の種類も少ないため、三沢がムーンサルトを使ったり、船木がパイルドライバーを使ったりするなど、技に関しても妙な所があるのは残念だ。 体型は従来通りのS,M,.Lサイズに加え、今回は新たにLLサイズが加わったが、見ての通り馬場専用の体型だ。 攻撃や防御の数値では、鶴田や前田、ハンセンやホーガンが抜きん出ているが、やはり強力な投げ技を持つ鶴田や前田が総合的には有利だろう。 |
個人的な思い入れ |
このゲームが発売された91年と言えば、かつての初代タイガーマスク時代などのブームには及ばないものの、プロレス界全体が非常に盛り上がっている時代で、新日や全日のビッグマッチなどはチケットの入手が困難なほど、プロレス界が本当に元気な時代でした。 私自身も91年初頭辺りから再び新日を見始め、毎週木曜日には週刊プロレスを立ち読みするなど、プロレス熱が盛り上がって来た頃で、毎週新日の中継が楽しみでしたね。 ただこのファイプロに関しては発売当時の記事は読んでいたものの、当時はまだまだアーケードが中心でしたから、購入したのは安くなった半年後でした。 私は当時は武藤敬司の大ファンでしたが、このゲームではムタとしてしか登場せず、勝利するまでに時間がかかりましたので、もっぱら三沢を使っていきました。 三沢はフェイスロックがないのは残念でしたが、動きが素早く、打撃も使いやすく、飛び技、投げ技も一通り使うことが出来るなど、非常に使い勝手の良いレスラーでしたので、タイガードライバーから現実では使わないムーンサルトを決めて勝つ、というのが毎回のパターンでした。 私自身プロレスゲームは、ディスク版のプロレス以来でしたので、そこそこプレイはしたのですが、直後にSFC版のストIIが発売されましたので、プレイしていった期間はそれほど長くはありませんでした。 |
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