源平討魔伝


PCE ナムコ 1990年3月16日発売

6800円 4M

   十字キー キャラクター操作
Iボタン ジャンプ
IIボタン 剣を振る



どこまで再現出来るか
86年にナムコから発売された同名アーケードゲームのPCE移植版。

ファミコン版の源平討魔伝はボードゲームという、アーケード版とは全く趣の異なるゲームとして発売されたが、このPCE版はアーケード版の忠実な移植となっている。

ただアーケード版の源平討魔伝は多彩なボイス、大型キャラ、そして3重スクロールと、当時の技術としてはかなり高い位置にあったので、PCEでも忠実移植は無理であろうと思われていた。

しかし多少の無理は見えるものの見た目は極めてアーケード版に近く移植されており、改めてナムコの技術力の高さを証明させられた作品となった。


ファミコン通信で発表された時は本誌ではなく、PCエンジン通信という付録で記事が掲載されたが、源平のページ数から見ても、実質源平のためだけに付録が作られたことは明らかであり、それだけでもこのPCE版源平がいかに期待されていたかがわかってもらえるだろう。





内容紹介
このPCE版の源平討魔伝も、前述したようアーケード版の売りであったボイス、大型キャラ、そして3重スクロールはほぼ忠実に再現されている。

ボイスはアーケード版と比較すると若干聞き取りづらい感はあるものの、それでもオープニングのクレジット音から喋り捲りであり、4Mという容量でここまでボイスが収録されているのは正直驚きだ。

多重スクロールはスーパーダライアス同様、スプライトを駆使して再現されているが、ダライアスよりもキャラ数が多いために常にスプライトが限界近く表示されてしまうため、場面によっては相当チラつきが激しくなってしまうのはやや厳しい部分がある。



基本的なゲーム内容に関してもアーケード版に忠実だが、影清の操作感覚がアーケード版と比較するとやや違和感があり、さらに体力が減るのが若干早く、義経や弁慶などのボスキャラに対しての攻略法などもアーケード版とは異なっているため、アーケード版をやり込んだプレイヤーにとっては残念な出来だ。

見た目自体は画面構成を除けばほぼそのままと言って良いため、出来ればもう少し調整してアーケード版のプレイ感覚に近付けて欲しかったものだ。







個人的な思い出
このゲームが発表された当初、当然私はアーケード版の源平などプレイしたことはなかったのですが、前述のようPCエンジン通信の付録で大々的に源平が特集されていましたので、発売前からかなり気にはなっていたゲームでした。

購入しようとまでは思いませんでしたが、それでもアーケード版に極めて忠実な画面や、ファミ通の絶賛の記事、そしてクロスレビューでの高得点などがやはり強く印象に残りましたので、安くなったらプレイしてみたいな、とはずっと思っていましたね。

そして発売から2年半ほど経った頃、近所のお店でHuカードのみでしたが安く購入出来ましたので、ようやくPCE版の源平をプレイ出来るに至りました。

その当時もアーケード版はまだプレイ出来ておらず、源平のゲームの知識もファミ通の増刊やザ・ベストゲームの記事ぐらいしかありませんでしたので、アクションの苦手な私としては全くと言って良いほど進むことが出来ませんでした。

4年後ナムコミュージアムVol.4に収録されたPS版は割りと簡単に1コインクリア出来ましたので、そこで培ったノウハウを活かしPCE版もプレイすると多少は先に進むことは出来ましたが、やはり体力の減りが早いのが辛く感じ、未だにクリアは出来ないままでいます。









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