ドラゴンスレイヤー
英雄伝説


PCE SUPER CD-ROM2システム

1991年10月25日発売

6800円 CD-ROM

フィールド型RPG

十字キー キャラクター・コマンド操作

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オーソドックス
国産PC用のゲームとしてはかなり古い歴史を持つ「ドラゴンスレイヤー」シリーズの当時の最新作、「ドラゴンスレイヤー 英雄伝説」の初の家庭用移植版。

タイトルもベタだが内容も極めてオーソドックスなフィールド型RPGであり、これと言った大きな特徴こそないもののグラフィック・BGMいずれも平均点以上のできなので、RPG好きなら十分楽しめる作品となっている。

この作品は当時主流3機種はもちろん、SSにまで移植されたほど多くの機種で発売されてきたのだが、未だにPCE版の評価が最も高い。




発売時期が近い事もあってSFC版との比較はファミマガ誌上でも行われていたが、BGMはもちろんとして見た目も高解像度モードを使用したグラフィックのきめ細やかさや文字体の美しさなどから、素人目にもPCE版の方が遥かに優れているのは一目瞭然であった。









ゲーム紹介
この作品は「天使の詩」などと同様、スーパーシステムカードと同時発売、つまり初のSUPER CD-ROM2用ソフトのうちの1作品として発売された。そういう意味では新ハードを牽引するキラータイトルの役割も兼ねている訳であり、このソフトに課せられた使命は実に大きいものであった。

やはりゲーム内容そのものよりも、CD-ROM最大の弱点であったアクセス回数がいかに改善されているかが注目されたものだが、さすがに効果は抜群でありフィールド、町、そして戦闘と一切のアクセスがなく進行されるため、ROMカセットのゲームをプレイしていると言っても過言ではないほど良い出来となっている。




BGMはPSGとCD-DAの2種類から選択する事が可能となっている。前者を選択すればフィールドや洞窟以外では全て内蔵音源となるため、とても快適になるがもちろん音は貧弱となる。もちろん戦闘始まってもフィールドのBGMは止まる事はないため、戦闘が終わっても最初から再生はされない。後者は音が良くなる代わりに、若干のアクセスが入るため多少のラグが生じる。

どちらも一長一短があるのだが、個人的にはPSGでもそれほどのショボさは感じなかったので、ほとんど快適なPSG音源でプレイしていたものだ。


重要な場面ではキャラクターが実際に喋ってくれるが、もう喋ると言う事に目新しさはなく、イースI・IIのように顔がアップになると言う事もないため、単にゲームのテンポを崩しているだけの感がありこれは不要だったと思う。

画面的には高解像度と言う事もあり実に綺麗なのだが、イースのように額縁が表示、つまりスプライトが常時表示されているために画面サイズは若干小さめであった。






個人的な思い出
ファミマガを買っていたおかげでそれなりに関心は持っていましたから、SCD本体を購入して間もない時に新品で購入しました。PCE版の記事はあまり目にしていなかったのですが、まあやはりCD-ROMの方が出来は上だろうと言う思いから、SFC版を購入しようとはさらさら思いませんでした。

ゲーム的には完全な一本道なので、全く詰まる事もありませんでしたが後半の章まで行った時に、敵が急に強くなった事もあって嫌気が差してしまい、7時間ほどプレイした時に投げ出してしまいました。その後再開し最終章まで辿り着いたのですが、ここでも同様の理由で嫌気が差し結局クリアは出来ませんでした。



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