マニアックプロレス
明日への闘い

PCエンジン ハドソン 1990年5月25日発売

6500円 4M

バックアップメモリ対応

カーソル移動 Iボタン 決定
          IIボタン キャンセル



コマンド選択式プロレスゲーム
ハドソンが初めて発売したプロレスゲームであるこの「マニアックプロレス」は、プロレスゲームとしては珍しくアクションの要素が一切なく、コマンド選択により試合を進めていくシステムを採用している。

具体的にはランダムで技の選択権が決定され、いくつか表示された技の中からひとつを選んで技をかけていき、相手のスタミナを奪いながら試合を進めていく。

コマンド選択式のため、1つのシチュエーションで普通のプロレスゲームよりも多数の技を選択することが可能となっており、それらひとつひとつの技はアニメーションによって再現されている。



これがなかなか迫力があり、当時の家庭用プロレスゲームはまだまだグラフィックに迫力が乏しかっただけあって、このゲームのグラフィックはかなり光っていたものだ。

ただ最初は選べる技が少なく、同じ技を何度もかけなければならないことや、関節技が外し辛いなどの問題もあるため、根気が必要となるが、プロレスが好きであればハマること間違いないだろう。









ストーリーモード
主人公であるプレイヤーは、今のプロレスがショーであることに嫌気が差し、酒場で飲んだくれていたところ、酔っ払いと口論になり、それがきっかけでプロレスが格闘技であることを証明するため、再びプロレスへの道を歩み始めるところからこのゲームは始まる。

この辺りの展開は、当時人気が大爆発していた新生UWFと、大エースであった前田日明に影響されているところは間違いなく、UWFに惹かれていた者たちにとっては思わずにやりとしてしまうだろう。

そして主人公はプロレスのジムへと入門するのだが、日本にはこういったジムは存在しないので、この辺りの展開はファンにとってはやや妙な感じがする。


その後は日本と海外を行き渡って試合を重ね、最後の敵であるジャントニオ飛馬に勝利するとエンディングを迎えることが出来るが、試合に負けた飛馬は選挙に立候補するというしょうもないオチが待っている。





試合展開
UWFを意識した作りとなっているこの「マニアックプロレス」だが、試合自体は完全なUスタイルということではなく、技自体は普通のプロレス技がほとんどで、ロープに飛ばしたり、コーナーから飛んだりという魅せる技なども取り入れられている。

それでもアキレス腱固めや、チキンウイングフェイスロックなどの技もかけることが出来るが、あくまでスタミナを奪うのが目的なため、技が極まったら即試合も決まるという展開にはならない。

技をかける順番は素早さによって決定されるそうだが、基本的にはランダムに近い。



技にはかかりやすい技と、反撃されやすい技があるため、試合前半はかけやすい技を連発していくことになり、特にブルドッギング・ヘッドロックがかけやすいので、前半はこれを中心として試合を進めていく。

関節技・絞め技は、I・IIボタンをタイミングよく押してダメージを与えていくが、プレイヤーがかけられたらずっとボタンを連打しなければならないのに、CPUにある程度の時間かけていると一気にゲージを押されてしまうのはずるい。

技をかけるシーンは、最初に説明したようにアニメーションによって再現されるのだが、ドロップキックやラリアットなどの打撃系の技がなかなか格好良く、かけにくく諸刃の剣である技とは言え、アニメーション見たさに何度もかけてしまうことだろう。そして試合中は画面下に、実況アナウンサーと解説の実況も表示される。

試合に勝利すると展開に応じたボーナスポイントが入るが、負けてもある程度ポイントが入るため、何度も試合をすれば必ず勝利出来るようになっている。勝利して先へ進むと、次の試合に備えてトレーニングをしてポイントを積みそのポイントが一定の値になると新たな技を選ぶことが出来る。





RETRO CONSUMERSへ戻る。


inserted by FC2 system