エックスメン
VS
ストリートファイター


SS カプコン 1997年11月27日発売

7800円 CD-ROM+4MB拡張RAMカートリッジ
(後に単体品も5800円で発売)

4MB拡張RAMカートリッジ専用

対戦格闘

十字キー キャラクター移動

パンチボタン×3(弱・中・強)

キックボタン×3(弱・中・強)




起死回生
PSとSSがまだ覇を争っていた当初は、2Dの格闘ゲームの移植に関してはSS有利、と言うのが一般的な認識として合ったものの、ストZERO2辺りからPSに対し圧倒的なアドバンテージを誇っていたロード時間の短さの旨みがなくなりつつあり、さらにボイス、SEの音質の悪さなどSSの欠点も目立ち始めていったため、SSの2D格闘の地盤は次第に揺らぎ始めていった。

ネオジオの格闘ゲームに関してはKOF95の拡張ROMや、リアルバウト餓狼伝説以降使われるようになった1MBの拡張RAM機器などのおかげで比較的忠実な移植が行えるようにはなったが、拡張RAMと言う考えはすでにPCEで存在した事もあってかさほど強いインパクトは残さなかった。



よってストZERO2以降、SSは2D格闘でもなかなかヒットを生み出し辛い状況となってしまったが、そんな折にセガとカプコンが共に手を握って起死回生の策として開発したのが、 当時としては大容量と言えた4MBの拡張RAMカートリッジであった。

これにより当時のカプコンの2D格闘のキャラパターンの移植はほぼ完璧に行えるようになり、その第1弾がこのエックスメンVSストリートファイターであったが、それまでの拡張RAM機器の印象もあってか発売前はそれほどユーザーの期待感は大きくなかった。





しかしいざ発売されると想像を遥かに超える4MBRAMの威力にユーザーは圧倒され、瞬く間にその評判が広まり、当時のSSの2D格闘としては異例とも言えるロングヒットを記録、最終的には30万本近い売り上げを記録する大ヒットゲームとなった。

PSではどう頑張ってもVSシリーズの完全移植は不可能な事から、久々にSSユーザーは「SSを持っていて良かった」と言う気持ちになる事ができ、PSに対して業を煮やしていたSSユーザーはこれにより大きく溜飲を下げる事となり、大変気分が良くなったものだ。






4MB拡張RAM
この4MB拡張RAMのおかげで、SSはCPS2の格闘ゲームであればほぼ完璧に近い移植が可能となったのは紹介してきた通りだが、やはり発売前は読み込み時間の長さが懸念されたためかそれほどの期待はされてはいなかった。

よってまさかキャラクターを選択し終え、対戦デモが表示された約3秒後にはステージが開始されるなど誰もが絶対に思わなかった事だけに、これは大変なインパクトがあったものだ。

最初の読み込み時間がそれなりにかかるので、その時点である程度のデータを溜め込んでいると言うのはわかるのだが、それでも当時の格闘ゲームの容量を丸々読み込めるほどの容量はないし、さらにこのゲームは実に4人分のデータを読まなければならないのだから、これは実に凄い技術であったと思う。

ゲーム自体は若干大味であり、さらにSSの解像度の関係から画面が横長でキャラが左右に隠れてしまうなどの欠点もあるにはあったが、CD-ROMのゲームを基板でプレイしているような快適さを味わう事が出来るのだから、多少の欠点などないも同然と言えた。




PLAYSTATION AND SEGASATURN FOREVER 90's


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