バーチャファイター | |
SS セガ 1994年11月22発売 8800円 CD-ROM 3D対戦格闘 バックアップメモリ対応 十字キー キャラクター操作 ボタン1 パンチ ボタン2 キック ボタン3 ガード (4種類からの選択制) |
SSの命運を背負って |
前年末に発売された同名ゲームの移植版。 本体の仕様が発表されると同時に本作品も発表され、すぐに画面写真なども公開されたが、一目見ただけではまるでアーケード版と変わりはなく、たったこの1作だけでも次世代機の凄さと言うものが直に伝わり、当時のゲーマーたちの期待感は並大抵のものではなかった。 下記において述べる様々な欠点が目立ったのは残念であるが、当時の雑誌・読者からの評価は極めて高いものがあり、セールスも約70万本を記録、2が発売されるまでSSの最大のキラーソフトとして君臨し続けた。 |
大きな欠点 |
当時はすでにアーケードでバーチャファイター2が発表済みであり、それをプレイした後ではさすがにショボい感もあったが、それでも1年前の最新作がここまでの完成度で家庭用でプレイ出来る、と言うのは快挙以外の何物でもなかった。 ただ実際のプレイ画面は開発中の画面とは大きなギャップが生じ、その際たるものはかつてのスプライト欠けを思い起こさせてしまうほどの強烈なポリゴン欠けであり、第1作目にも関わらずSSのポリゴンの限界を見せ付けられてしまった。 後のリミックスやVF2では回転スクロール機能を駆使し解消されていただけに、これは何とも惜しい出来であった。 操作感覚等はアーケード版とほぼ同等であると思われるが、ボタン配置のアーケードを選択すると、当時唯一のまともなジョイスティックであったHORIのファイティングスティックを使用した場合に、攻撃とガードボタンの位置が離れてしまうため、操作しづらい事この上なかった。 セガ純正品を使用した場合はまだマシだったのだろうが、こちらはレバーそのものが駄目駄目であり、結局ほとんどのユーザーは満足な操作感は得られなかった。 後にHORIからABCボタンがアーケード版の配置と同じスティックが発売されたが、すでに初代をまともにプレイしていた人は少なかったと思うので、時すでに遅しと言う感であった。せめてEDITが使えていれば、と思うので、もうちょっと考えて製作してもらいたかったものだ。 |
ゲームの特徴 |
大きな特徴は上記の通りであるが、それ以外に関して言えばまずほとんどのBGMがCD-DAであり、そのままプレイヤーでサントラとして聴けてしまう事だ。今となっては珍しい事でもないのだが、当時は著作権等の関係からアーケード版の音源がそのまま収録される、と言うのはあまりない事であり、この辺りはさすがに最大手のセガだなと思ったものだ。 ただ何故かデモ画面のBGMは内蔵音源であるが、これも内蔵音源でありながらほとんどアーケード版そのままだったので、これも偉く関心したものだ。 バックアップメモリにも対応しており、CPU戦のランキングが記録される。メモリはわずか17のみの使用なので、私のデータは今でも消えずに健在だ。 |
個人的な思い出 |
94年の初頭から業界は次世代機の話題で真っ盛りであり、私自身もPCエンジンFANやメガドライブFANなどには欠かさず目を通し、次世代機の話題を逐一チェックしていたものです。 しかし秋にゲーマーを止めてしまった事をきっかけとして全くゲーム雑誌には目を通さなくなり、当然このバーチャファイターの記事も全く読む事はありませんでした。 当時の行き着けのお店に試遊台が置いてあり、その時に初めてSS版をプレイしたのですが、以降はゲーム自体から遠ざかった事もあり、当然SS版を購入する事はありませんでした。 それから2年後、ようやくSS本体を購入した私は、すぐに中古で本作を購入しました。同時に購入したのがVF2だったので、そのポリゴン欠けにはちょっと面食らったものですが、鉄山靠の爽快感はVF2よりも上だったこともあり、操作性に苦労しつつもそれなりに楽しむ事は出来ました。 よってほとんどの使用キャラはアキラであり、2以降もほとんどアキラばかりになったのは初代の影響だと思います。 |
PLAYSTATION AND SEGASATURN FOREVER 90's |