リアルバウト餓狼伝説

SS SNK 1996年9月20日発売

8800円 CD-ROM+拡張RAM

対戦格闘

バックアップメモリ対応

十字キー 自機移動

ボタン1 パンチ
ボタン2 キック
ボタン3 強攻撃
 ボタン4 スウェー
(コンフィグ可能)



初の拡張RAM対応ソフト
前年に発売された「リアルバウト餓狼伝説」の初の家庭用移植版。

前作3の出来があまりにも酷かった事から分かるよう、ネオジオの格闘ゲームはSS本体のRAMだけではとても足りない所まで来ていたため、本作において遂に汎用型の外部拡張周辺機器である「拡張RAM」が使用されるに至った。

この拡張RAMは読んで字の如く、RAMを増設させるための機器であり、内部は1MBのRAMが積まれている。当然ユーザーの負担は増えてしまったが、これによりさらに移植の完成度が高くなり、もちろん2D格闘の出来ではさらにPSに差を付ける事が出来たのだから、大方のユーザーは満足していた。


特にアーケードカードを買わされた元PCEユーザーにとっては、プラス3000円の出費など良心的以外の何物でもなかった。

ただ、これによりパワーメモリーを使用しているユーザーは抜き差しが必須となり、そのため各地でデータが飛ぶと言う自体が続出した。

本体を2つ用意すれば済む事であるが、見ての通りSS本体は大きく、2つも置くとかなり場所を取るため、そうそう手軽なものではなかった。






ゲーム内容
PS・SSの性能そのものはネオジオを完全に凌駕していたため、移植に際して肝心なのはいかにグラフィックパターンを忠実に再現できるか否か、と言う部分のみであった。

しかしSSにおいて上記の点は、拡張RAMによって完全に解決されたため、その点は問題ないと言って良いだろう。

となると、最も気になるのはロード時間であるが、対戦間のロード時間は約10秒と言った所だ。これが気になるか否かは人それぞれと言った所であるが、当時としてはこのぐらいの時間は当たり前だろう、と言った感覚であったため、さほど不満の声は聞かれなかった。



なお翌年に発売された「4M拡張RAM」でもプレイする事は出来るが、本作やKOF96は一部キャラが化けてしまうため、まともにプレイするのであれば通常版は必須だ。

コンフィグなどは充実しており、ボタン配置も自由に行えるため、現行の変換機などを使用しても問題ない。BGMはネオジオCD版(多分)がそのままCD-DAとして収録されているので、サントラとしても使える。

私自身はアーケード版はほとんどプレイしていないので、そちらの違いは分かりかねるが、当時の読者レビュー等を見ると賛否両論だったので、完璧とは言えないのだろう。





個人的な感想
ゲーセンで本作を見た事はあるのですが、プレイには至らなかったため、実際にプレイしたのはSS版を購入してからとなりました。

よってオリジナルとの違いは気にはならなかったのですが、個人的に餓狼と言えばスペシャルまでの印象しかないため、キャラクターデザインには相当な違和感を覚えた物です。

もちろん3つの攻撃ボタンと言うのもやり辛さを感じましたし、すでに私の知っている餓狼とは全く異なるゲームと言う感覚でありましたが、だからと言ってつまらないと言う事ではなく、それはそれで新鮮味を感じましたから、個人的にはそこそこ満足は出来ました。


ただキャラクター的にはどうしてもSP以前のプレイヤーしか選択する気は起きませんでした。餓狼SPまでとは異なるゲームとは言え、やはりこればかりは思い入れが優先ですから、どうしても勝手にテリーやら舞やらを選択してしまうものです。

総合的には不満の少ない作品でありましたが、前述のよう4MBRAMだとバグが発生してしまうため、それがネックとなり長期間プレイする事はなかったように思います。こればかりは仕方のない事とは言え、やはり残念なものがありました。







PLAYSTATION AND SEGASATURN FOREVER 90's


inserted by FC2 system