怒首領蜂

SS アトラス 1997年9月18日発売

5800円 CD-ROM

縦スクロールシューティング

バックアップメモリ対応

十字キー 自機移動

  Aボタン ショット
Bボタン ボム
    Cボタン 連射ショット



不完全なる横画面
90年代後半を代表する縦シューの大ヒット作品「怒首領蜂」の初の家庭用移植版。

2Dに強いと言われたSSだけあってプレイ感覚は完璧に近いがアーケード版のスタッフによる移植、と言う売りの割には粗が目立ち、SEやボイスの感じがかなり異なっているので慣れない内は相当な違和感があるだろう。

画面構成的にはボム表示を画面横に配置し、メイン画面を出来るだけ大きく表示させているためキャラも大きめであり、一応それは見やすくはなってはいるのだが、背景がハイレゾ表示になっているのが問題。


PS・SSでのハイレゾ表示は静止画では非常に綺麗であるが、スクロールさせてしまうと言葉での表現は難しいがフニャフニャしたような感じになりキャラクターも見辛くなってしまうため、このような激しいシューティングをプレイする上ではかなり厳しい環境となってしまうのだ。

それでいて心なしかアーケード版よりも処理落ちがかかり辛い感も受けたし、本気でやり込むのであれば縦置き環境がないとどうにもならないだろう。

BGMはオリジナル盤がそのままCD-DAとして収録されているので、普通にサントラとして使う事が可能だ。




サターンモード
アーケード版の忠実移植のほか、SSオリジナルのサターンモードが新たに追加されている。

内容はSSオリジナルの0面から開始され、本編を1周するとすぐに最終兵器、そして火蜂との決戦と言う構成になっており、アーケード版を2周出来なかった人でも手軽にあの怒涛の攻撃を味わう事が可能な訳だ。

もちろんその強さはアーケード版と何ら変わる所はなく、さらに横画面だと弾が見辛い事もあって奴を倒すには余程腕が立つ人でないと無理だろう。





その他小話
SS版発売時には最高のスコアを記録したプレイヤーに世界で1枚しかない基板が贈られるキャンペーンと言うのがあったが、もちろんほとんどの方は1位、つまり所有者の方はご存知だろう。私はビデオを通しての映像でしか見た事はないが、その難易度はオリジナルを遥かに超えており、その映像を見ているだけで絶句してしまったものだ。

セールス的な面に関しては、アーケード版が大ヒットしたのを受け、販売元のアトラスはSS版のセールスもそれなりの期待をしただろうが、その期待とは裏腹に私の記憶では初動1万5千枚程度であり、その後もセールスは伸びる事はなかった。



97年当時はすでにSSは下降線に入っていたとは言え、アーケードで大ヒットしたゲームが売れないと言う事は、大半の家庭用ユーザーがすでにアーケードの移植物は求めていない、と言う事になるのだから、「ゲームセンターのゲームが家庭でプレイ出来る」と言うのが最大の家庭用の魅力だった時代を知っている世代とってはこれはあまりにも悲しい現実であった。


個人的な思い出
私は後発のPS版を先に購入していましたので、やはりその横画面モードにはやりにくさを感じましたね。よってPS版をやり込んでいた事もあったおかげでそれほどプレイ回数は多くはありませんでした。

しかし私の腕では2周は出来ず当然火蜂までも行けていませんでしたから、とりあえずサターンモードで1度火蜂と対戦しておこう、と思い1度だけサターンモードを真剣プレイし、無事火蜂までは行けたのですが、横画面と言う事もあったとは言え、秒殺どころか瞬殺の嵐であり、とてもまともに太刀打ち出来るものではありませんでした。




縦置きでも数回プレイしましたが、さすがに遥かにプレイしやすかった事もあり、そちらは通常モードで2周目の3面辺りまでは行く事が出来ました。





PLAYSTATION AND SEGASATURN FOREVER 90's


inserted by FC2 system