ナムコミュージアム VOL.1


PS ナムコ 1995年11月22日発売

5800円 CD-ROM

メモリーカード 1ブロック


PSによみがえる
アーケードゲームというのはどんなに大ヒットを記録したゲームであっても、いつかはゲームセンターから消えてしまうという宿命があるため、大ヒットしたアーケードゲームの移植というのは常にゲーマーから待望されてきた。

メーカーも出来るだけその声に応えてきてはくれたのだが、やはりある程度年月が経ってしまったゲームではそう移植という訳にはいかず、オールドゲーマーとしては中途半端なファミコン版の移植をプレイするか、もしくは基板を手に入れてプレイするしかなかった。





それでも全てのゲームが移植されているとは限らないし、基板も古いものとなると数が少ないものも多いため、もはやレトロゲームは思い出の中にしか存在し得ないものになりつつあったのだ。

しかしメディアの主流がROMから低コストで大容量のメディアであるCD-ROMへと移り変わると、容量を必要としないレトロゲームであれば、楽に数本パックにして販売することが出来るのではないか、という期待がゲーマーの中に膨れ上がっていった。

そんなゲーマーの期待に応えてくれたのが、アーケードゲームにおいて黄金時代を築いたナムコがリリースした、このナムコミュージアムシリーズだ。




収録ゲーム
このナムコミュージアム VOL.1には、パックマン、ラリーX&ニューラリーX、ギャラガ、ボスコニアン、ポールポジション、トイポップの計7つのゲームが収録されている。

トイポップ以外は全て1980年代前半までに発売されたゲームで、今となってはかなり古めのゲームとなってしまっているのだが、どれもアーケードゲームの世界では有名なゲームばかりなので、アーケードゲームの歴史を知る意味でも十分にプレイする価値があるといえるだろう。

ゲーム自体の出来は、あくまで移植であるため、アーケード版をやり込んだ人にとっては不満もあるかも知れないが、さすがPSだけあってそれまでの移植作と比べて出来は抜群に良く、電源投入時のカラーパターンなどまでもがしっかりと再現されているほどの凝りようだ。

そしてパックマンやギャラガなど、元々が縦画面のゲームには、縦置きモードも用意されているのだが、他社のゲームと向きが逆になっていることには注意が必要だ。


パックマン





ラリーX





ニューラリーX





ギャラガ





ボスコニアン





ポールポジション





トイポップ





ミュージアム
ナムコミュージアムの名が示すよう、このゲームは博物館をモチーフとした世界になっており、各ゲーム毎に分けられた部屋には、そのゲームの基板やインストラクションカード、当時発売されていたゲームグッズなどの貴重な資料をハイレゾの美麗グラフィックで見ることが出来、ゲームルームにはオリジナルの筐体まで再現されている。

ゲームルーム以外のラウンジでは、ゲームのBGMやSEが聴けるジュークボックスや、ゲームのプレイ記録、当時ゲームセンターなどで配られていたナムコの情報誌「NG」の表紙なども見ることが出来る。




特にゲームのプレイ記録はスコアやプレイ回数だけでなく、非常に細かいデータまで記録されていくため、それまでどういうプレイをしてきたかが一目で分かるようになっている。

ただ普通にレトロゲームを移植するにとどまらず、ここまでの拘りようを見せたのは、さすがに80年代のアーケードゲーム市場をリードしてきたナムコならではと言えるだろう。





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