次世代機の威力 |
89年に発売された伝説的アーケードゲーム「ナイトストライカー」の移植版。
ナイストの移植としてはMCD版に続く2作目だが、当時はまだナムコミュージアムも発売されておらずレトロゲーム復刻ブームというのもなかったため、熱狂的ファンが多いとは言え比較的マニアックなゲームであるナイストが、PSとしてはかなり初期に移植されるというのはかなり意外であった。
PS・SSが発売されるまで、ナイストの忠実移植は絶対に不可能、と言われていたことから、古いゲームでありながらもあえてナイストを移植することで、次世代機の凄さをオールドゲーマーにも伝えたい、という狙いでもあったのだろう。
実際PS版は見た目はアーケード版に極めて忠実であり、MCD版とは比較にならないほど美しくアーケード版そのままのグラフィックはさすが次世代機、と唸らざるを得ないものがった。
しかし見た目こそ似てはいたものの、プレイ感覚や敵のアルゴリズム、トンネル面のシャッターの配置などがまるで違う、オートニュートラルがあるのにアナログジョイスティックに対応していないなどの致命的な欠点があるため移植ゲームとしてはとても及第点に値するものではなかった。
聞くところによるとタイトーというのは資料を後々に残すことはなく、見よう見まねで移植しなければならなかったためこうなったらしいが、いずれにしてもかつてのコナミの移植のように、移植に対する熱意などが感じられなかったのはとても残念だった。
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ゲーム紹介 |
PS版の特徴はほぼ上記で紹介した通りだが、やはりアナログ操作に対応していないのが一番のネックと言えるだろう。
そのため当然オートニュートラルを選択してもデジタル操作となるため、空中で自機を止める事など全く出来ないのでアーケード版通りの操作感覚からはあまりにも遠すぎる。
PS版発売当時は初期のアナログジョイスティックは発売前であったため、これは仕方ない事ではあるのだが、それなら多少遅れても良いからスティックの発売に合わして製作するべきだった。
BGMやSEはアーケード版そのままであり、特にBGMはCD-DAなのでそのままサントラとして聴く事が可能だ。
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個人的な思い出 |
私がPSを購入するきっかけとなった最初の作品は「極上パロディウスだ!」でしたが、その次にきっかけとなった作品がこの「ナイトストライカー」でした。
PS初の購入タイトルも極パロと同時にナイストを購入したのですが、やはりまだまだ次世代機の凄さは知らなかったので、最初にプレイした時のインパクトは相当なものがありました。
しかしプレイしてすぐに前述のようなアーケード版との違いに気付きましたので、プレイの頻度はそれほど高くはありませんでした。
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