周辺機器レビュー

ここでは、私が今までに購入したケーブル類以外の、ほぼ全ての周辺機器について購入順に色々語っていこうと思います。


操作系

コントローラ変換アダプタ

外部記憶装置

セレクター、アダプタなど


操作系

ハドソンジョイスティック

FC ハドソン 1985年発売 3500円


ハドソンが「スターフォース」の発売に合わせて開発したジョイスティック。スティック部分は操縦桿のような形をしておりかなり長く、その上にAボタンが付いている。

このスティックはレバー全体を握ってプレイするのではなく、根元を摘む様にしてプレイするのがコツなので、他のスティックとは大分趣きが異なるスティックと言えるだろう。

ボタンは凸型で押しやすく、連射も非常にしやすい。







ジョイボール

FC HAL研究所 1985年発売 3980円

初の連射装置付きの周辺機器。

スイッチにより連射なしと秒間15発の連射の二つが選択出来るようになっているが、そのスイッチを真ん中にセットすることで本来未対応である「ハイパーオリンピック」にも対応するというテクニックは、あまりにも有名だった。

ボール型コントローラは使いやすいとは言えず、スターフォースなどでは連射はこれにまかせて、操作は十字キーで行うというのが常だった。


ジョイカードMkII

FC ハドソン 1986年6月発売 

「スターソルジャー」と同時に発売されたコントローラー。

形はほぼファミコン本体付属のものと変わらず、ボタンには秒間15発の連射装置が付いている。

画像はヘクター87に合わせて発売されたバージョンのもので黒色であるが、初期型は赤だった。

スターソルジャーは連射が出来ないとゲームにならないため、連射が遅い人のための救済処置のような形で発売されたが、当時は自分の手で連射してこそ正道という考え方が根強く、連射装置を使うのはあまり格好の良いものではなかった。





アスキースティックL5

FC アスキー 1990年発売 2400円

1990年は有名RPGの続編が続けて発売され、それに合わせたかのようにアスキーが発売したのがこの左手全体で握るように操作するRPG専用コントローラー。左手で握るように操作し、親指で十字キー、人差し指でAボタン、中指でBボタンを押してプレイする。

結構使えるが、連射が付いていないためボタンを押して文章を進める戦闘などには向かなかった。


ジョイカードMkII サンスイバージョン

FC ハドソン 1990年発売

従来の機能に加えて本体下部にヘッドホン端子が付いており、スイッチの切り替えにより十字キーの左右に合わせて音も左右に動くという、疑似ステレオ効果を体験出来るというコントローラー。

その効果を使わなくても、かなり音質が良い状態で音を聞くことが出来るため、私はかなり重宝しましたが、拡張音源に対応していないのが残念だった。








スーパージョイカード

SFC ハドソン 1991年発売 2980円

A、B、X、Yボタンのみに連射装置が付いているコントローラ。

当時はダウンタウンがハドソンのCMに出演しており、このコントローラのCMも担当していたが、その内容は「これ以上だと腕がにぶる」というものだった。SFC初期はL、Rに連射を要求される事は少なく、しばらくはこれだけでも事足りたが、ストIIが発売されてからはさすがに物足りないものがあった。


シグマ 6000TB

AC SFC PCE MD シグマ電子 1992年発売 13800円

本来はアーケードゲーム対応のスティックだが、コードを付け替えることによって、当時主流だった家庭用の3機種にも使えるという、非常に汎用性の高いスティック。

元々アーケード対応なので、当然の事ながら他の家庭用スティックとは比較になるものではなく、当時入手出来るスティックとしては最高級品であった。

連射は6ボタンに対応しており、固定はもちろんスピードも摘み式で細かく設定出来るので、速すぎると連射が遅くなってしまうゲームにも十分使える。




PCEのRUN、SELECTのボタン配置も上段左2ボタンに設定されているため、スーパースターソルジャーのようなボタンを多く使うゲームもプレイしやすい。性能に関しては文句の付けようはないが、欠点は値段が高い事で、本体はともかくケーブルがバカ高く、特に後に発売されたPCEやMDの6ボタンケーブルなどは1本4000円もした。

現在は8ボタンとなり、PSにも対応した後継機の9000TBが発売されている。


ファイティングスティックマルチ

SFC PCE MD ホリ電機 1994年発売 

ホリ電機から発売されたSFC、PCE、MDの3機種に使えるスティック。

3機種に使え、さらにPCE、MDの6ボタンゲームにも対応しているのでかなりお得ではあるのだが、その分作りがかなりショボい。

スティックはまあ許容範囲ではあるものの、ボタンが非常に押し辛く、さらに本体がプラスティック製であるため安定感がないに等しくプレイ中に本体が動きまくる、など厳しい欠点が多いスティックだ。

(画像のスティックは三和電子のボールを付けたもの)



ファイティングスティックPS

PS ホリ電機 1994年発売 5980円

その名の通りPS用のジョイスティック。

本体が金属製で作りは上記マルチスティックの比ではなく、かなり進歩してはいるがやはりアーケードと比較するととても及ぶものではなく、アーケードゲーマーには不満の残るスティックだ。

このスティックはボタンが丸みを帯びた初期型と、ボタンが平面に近い後期型があるが、PSはリアルアーケードが改めて発売されたため、後期型はあまり見かける事はないだろう。


ファイティングスティックSS

SS ホリ電機 1994年発売 5980円

PSとの違いはレバーのボールと、ボタンの色が違うのと、セレクトボタンがないこと(SSには元々なし)だけで、構造自体はほとんどPS版と同じだ。

SS用もPS用と同じように初期、後期型と2種類種類あるが、SSはこのスティックがずっと発売されていたため、後期型の方が多く見かけるだろう。

連射スイッチ、スタートボタンの部分は取り外しが可能で、型さえ合えばPS用と楽に交換出来るため、中古市場に安く新品が出回っていた頃は交換しPS用として使用したものだ。

(画像のスティックは三和電子のボールを付けたもの)



ホリパッドPS(ブラック)

PS ホリ電機 1996年発売 2000円

純正パッドと異なるのは十字キーの形が違うのと、ケーブルが2Mあること。初期の純正パッドはケーブルが短いので、このパッドは必須だった。


CPSファイター

FC SFC カプコン 1992年発売 9800円

カプコンがSFC版ストリートファイターIIの発売に合わせて発売したのがこのジョイスティック。

9800円とかなり高い値段だが、性能は全くその値段に見合ったものではなく、スティックとしてはかなりレベルの低い製品である。

安定感、スティックの操作性、ボタンの感触いずれをとっても平均点以下で、とてもアーケードメーカーが作った代物とは思えない出来だ。





このスティックのみの特徴としては連射の設定の仕方で、連射をさせたいボタンを押しながら、ホールド、高速、低速のボタンを選ぶといったものなので、スイッチ型と比較した場合やや面倒だ。また別売りオプションでコードレスアダプタなるものも発売されたが、それだけで7800円もしたので、買った人はどのくらいいたのだろう。

このスティックで良い部分はFC用のケーブルも付いており、ケーブルを付け替えればFCにも使える、という部分だけだ。


アナログ振動パッド(クリアブルー)

PS ホリ電機 1998年発売 3000円

振動の設定がパッド自体で選択でき、アナログスティックの種類を通常のアナログモードと、アナログスティックモードと、方向キーとして使えるデジタルモードの3種類から選べる。













ミッションスティック

SS セガ 1995年発売 7800円

3Dシューティング用に発売されたアナログスティック。

アナログスティックはレバーと違い、人によって使用する腕が違うため、このミッションスティックではご丁寧にもスティック部分が左右に付け替えられるようになっている。

対応ゲームをプレイする場合は、当然レバーよりもこれを使用したほうが臨場感あふれるプレイが可能にはなるのだが、スティックを途中で止めると自機が震えてしまうというどうしようもない欠点があるのは辛すぎる。






新型バーチャスティック

SS セガ 1996年発売 5800円

SS本体と同時に発売されたバーチャスティックが、あまりにも操作性が悪く、不評だったため1996年になってセガが改めて発売したのが、この新型バーチャスティックだ。

セガのアストロ筐体のコンパネ風のデザインで、レバーの操作性もかなり良くはなっているのだが、ボタンの位置がバーチャファイター向きになっており、XYZのボタンの位置がレバーの位置よりかなり上になっているので、6ボタンの格ゲーはやりにくい。

最近になって部品をアーケードの物へと変更したPC用の復刻版が発表されたが、SS用をプレイした私としてはあまりお勧めは出来ないスティックだ。


リアルアーケードPS

PS ホリ電機 1996年発売 4980円

初期のファイティングスティックと違うのは、スティックの大きさと感触、本体のデザインとボタンの連射がホールドできるという部分だ。

スティックの感触は、初期のはカチャカチャ感があったのだが、これはそういう感じはあまりせず、ちょっとやわらかいという感覚だ。

アーケードと銘打っているもののやはりアーケードのスティックには遠く及ばず、個人的にはあまり操作性が良いとは思わなかった。





ナムコジョイスティック

PS ナムコ 1996年12月発売 5800円

ナムコがPS版ソウルエッジ用に発売したジョイスティック。

一応8ボタン付いているが、L1とL2ボタンが本体上部に小さく設置されているため、実質6ボタンスティックとなっている。ボタンは安っぽいが、レバーはかなり操作しやすく、当時のPS用のスティックとしては最高の一品だった。

レバーのボールは最も大きなサイズのものであり、それは若干やり辛い感じもあったが、黄色がナムコ筐体のコンパネを連想させ、個人的には懐かしい感覚を覚えた。

また単体としての発売の他に、ソウルエッジと技表が同梱された、限定版も発売された。



アーケードスティック

DC セガ 1998年11月27日発売 5800円

セガがドリームキャスト本体と同時発売したジョイスティック。

デザイン的にはかなりアーケードのコンパネに近くデザインされており、一見しただけでは非常に質の良い製品に見えてしまうのだが、レバーの操作性が問題外に悪いため、価格に全く見あったものではない。

ボタンはかなり質の良いものを使用しているが、レバーがこれではとても使い物にはならない。

アーケードメーカーの雄であるセガが、一体何故このような製品の発売したのか本当に不思議で仕方がなく、まるでDCの行く末を暗示していたかのような製品だった。


(画像のスティックは改造後)


鉄拳4スティック

PS HORI 2002年3月発売 3980円

HORIがPS2版鉄拳4の発売に合わして発売したスティック。

L2、R2ボタンがなく、連射装置も付いていないが、レバーはかなり操作性が良く、レバーとボタンの配置もアーケードのコンパネに近く出来ているので、歴代のPS用スティックとしても最高の部類に入るスティックだ。

ボタンが6つの分、R1とL1ボタンが縦に並んで付いているのだが、そのためどのDC用アダプタを使っても問題なくゲームが出来るようになっているのも、このスティックの大きな特徴のひとつだ。




しかしやはりこのスティックの何よりの強みは、三和電子のVF4スティックを、本体部分の加工は一切なしで取り付けることが出来るということだ。本体もほどよい大きさと重さであり、私はRAPを購入した今でも重宝しているので、アーケードゲーマーであれば所有していて損はないと言えるだろう。

(画像のスティックは改造後)


Dance Dance Revolution専用コントローラ デラックス

PS コナミ 2000年8月10日発売 9800円

初代DDRと同時発売された専用コントローラはすぐに痛んでしまい、振動も大きいなど問題点があったが、それらの点を解消したのがこのデラックス版だ。

作りが丈夫になっているのはもちろん、矢印部分にプレートを置きより踏みやすく、中には衝撃吸収のシートを入れておけるので、振動も気にしなくてすむ。

ただちゃんと固定しないとやはり動いてしまうし、衝撃を吸収する分踏み心地がやわらかく、曲によっては足を取られてしまいがちなので、操作性は決して良いとは言えないだろう。





アナログ連射コントローラ 「匠」 ブラック

PS PS2 フジワーク 2003年10月12日発売 2300円前後

純正を元にデザインがなされたSCE公認の連射コントローラとしては、現在最も入手性の高い連射コントローラ。

連射は各ボタンに設定出来るが、スイッチが各ボタン毎に付いているのではなく、CPSファイターと同様設定したいボタンを押しながら連射スイッチを押して設定するようになっている。

それ以外に目立った機能はないが、十字キーがSSに近い形であり、本体も持ちやすいので、連射を必要としなくても十分使えるコントローラと言えるだろう。






リアルアーケードPRO

PS PS2 HORI 2004年7月29日発売 8379円(税込)

ファミコン用小型ジョイスティックの発売から19年、遂にHORIが初めて発売したアーケード同様のスティックを使用した大型ジョイスティック。

格闘ゲーム向けに作られている事から、レバーは三和製のスティックを使用しており、他のPS用スティックよりもスティック部分が長めとなっている。

よって細かい動きを要求されるシューティングにはあまり向かないかも知れないが、それでも現在家庭用として入手できるスティックとしては最高級品である事は間違いないので、慣れてしまえば問題ないだろう。



スティック部分にはカバーが付いているため、ワイン持ちの人にとっては有難いだろう。

本体はかなり大きく、ある程度のスペースがないと厳しいものがあるが、その分レバー、ボタン下部の天板部分が広くなっており掌を楽に置けるようになっているため、長時間プレイでも疲労はたまりにくいと言える。

連射は秒間23発で、各ボタンに設定する事ができ、スロー機能なども使う事が出来る。


REAL ARCADE PRO Special Edition

PS PS2 HORI 2005年3月31日発売 10290円

ストII全盛時代、ハッピー商会と言う基板店からストIIシリーズのコンパネをそのまま使用した「VEGA」なるコントロールBOXが発売されていた事があった。

これにより筐体を買わずとも、基板はもちろん家庭用さえも家庭でアーケードのプレイ感覚が味わえるようになった訳だが、いかんせん53000円と言う価格では学生ゲーマーにとってはそう簡単に入手出来る代物ではなかった。

その後家庭用で同様の製品などは発売されず、アーケードのコンパネでプレイするには自作するしかなかった訳だが、2005年1月、遂にHORIが長年のゲーマーの願望を叶えてくれたスティックを発表してくれた。


HORISTORE.comのみで発売された、この特別限定版のスティックは前年に発売されたRAPのレバーとボタンに全て三和、あるいはセイミツの部品を組み込み、ボタンの配置も筐体のコンパネと同様のものへと変更され、ほぼ完璧に家庭用でアーケードの操作性を実現させた。

私はこのセイミツバージョンのSpecial Editionのみ購入したが、セイミツのレバーは三和製よりも若干短く、またカチャカチャ感もあるので、三和製レバーばかり使用していた人にとっては多少の違和感はあるだろう。その反面我々のようなストII世代にとってはまさに最高の操作性を誇る究極のジョイスティックであり、一度触ってしまったらこれ以外ではとてもプレイする気は起きないほどの逸品だ。各コンバータとの相性も問題なく、SS、Xbox共に何の違和感もなくプレイする事が出来た。

現時点では完全に限定版であるため、すでに通販での購入は不可能となっているが、通常品から+2000円でここまでの製品が作れたのであれば、最初からこれらの仕様で販売して欲しかったものだ。


Street Fighter IV Arcade FightStick for Xbox360

Xbox360 Mad Catz 2009年2月発売 79.99$

米カプコンが全面協力したと言う、海外Mad Cats(通称猫)社製オリジナルのジョイスティック。

元々の筐体が三和仕様と言う事もあるせいか、本作のスティックも長めに出来ており、そのフィーリングは三和のものにかなり近い。若干ニュートラルの遊びが大きいなどそれと同等とまではいかないものの、少なくとも私がこれまで使ってきたメーカーオリジナルの物としては最高に近いレベルだ。

もっとも、PS3版が約7000円と言うことを考えると、それはHORIのリアルアーケードと大差はない価格である訳であり、そう入手するメリットは大きくはないと言える。



しかしXbox360に限って言えば、HORIスティックの入手性の悪さとファイティングスティックEX2のコスパの悪さを考えると、十分購入を検討するに値する。

しかし、本品において最も優れている部分と言うのは、やはり三和、そしてセイミツ社製のスティック、ボタンに容易に換装出来る事だ。HORIのRAPはシリーズによって構造がまちまちであり、モノによっては換装が困難なものも存在するため、これは本品における最高の売りと言っていい。

そのほかスタート類が背面にあるのはやや使い辛いと思ったものの、大きさはちょうど良いし格ボタンに連射も付いているため、Xbox360ユーザーであれば十分お勧め出来ると言える。



アーケードファイトスティック トーナメントエディション for Xbox360

Xbox360 Mad Catz 2009年10月22日発売 18000円

遂に日本で正式発売されたMADCATZのフラッグシップ。すでにファミ通やインプレスにおいて絶賛のレビューがなされているが、実際に手を取ってみて改めてそれが嘘偽りないものだと実感出来たものだ。

確かにレバーとボタンそのものはお馴染み三和電子のものであるのだが、やはりその天板の厚みからくる反応の良さと、重量からくる安定感は素晴らしく、とにかく使いやすい事このうえない。






特にレバーに関してはすぐにストIVからセイミツを移したので、コンパネそのものの違いだけでこんなに快適になるものか、と直に実感出来たものだ。もちろんセイミツ派以外ならまったく三和のままで十分だ。

また三和電子のボタンを家庭で使うのは初めてなのだが、格ゲーなど連打を要求するゲームに関してはこちらの方が上かな、とも感じたものだ。

そして何より素晴らしいのは、これまで散々HORIの限定商法に踊らされてきた我々にとって、これほどまでに性能の高いジョイスティックが発売1ヶ月経っても普通に通販で買える所だろう。2009年12月現在、鉄拳6も虫姫スティックもまだ入手可能とは言え、TEが出るまではFSEXぐらいしかなかったし、また固有ゲームの天板を好まない人もいるだろうから、本当に360ユーザーにとっては喜ぶべき事だろう。

欠点はスタートボタン類が背面にある事ぐらいで、それ以外は完璧と言って良い。私自身いくつものスティックを購入してきたが、これほどまでに満足感を得られた製品はなかった。本当にお勧めの逸品だ。


リアルアーケードPRO3 SE

PS3 HORI 2009年6月25日発売 10000円

RAP3のセイミツバージョン。コンバータを使うと遅延が感じられたのでわざわざ購入したのだが、何と本品を使っても同じ現象が起きてしまった。

それが顕著なのはほぼPS1ソフトを起動させた時に限るのであるが、ナムコミュージアム.commを起動した時にも若干のそれが感じられるし、RAP固有の問題かどうなのかは分からないがこれには非常にがっかりさせられたものだ。

もっとも一番の問題点はPS3にはシューティングそのものが少なく、これそのものの存在意義が薄いことだ。実に不幸なスティックと言える。




リアルアーケードPro. V3 SA

PS3 HORI 2009年12月24日発売 12800円

実に5年ぶりにデザインが一新された新型RAP。既報の通りビュウリックス筐体を元にデザインされており、アーケードの感覚に極めて近いものとなっている。それだけでなく左右の取っ手や、明らかにTEを意識したと思われるコードの収納ボックスなども採用されており、持ち運びと言う点もかなり改良されている。

そしてこれまでのRAPは、HORI専売以外はボタンがHORI製だったものの、今回は全て三和電子製と言うのも素晴らしい。その分値段は大分上がったものの、換装の手間や代金を考えれば安いものだ。もっともボタンは非常に押しやすいものの、レバーは個人的にはセイミツの方が上だと思うのだが、まあゲーセン普及率一と言う事では三和なのだろう。


またデザイン的な面では、RAPよりもボタン前のスペースが狭いため、その辺りでやりにくそうにも感じたが、この傾斜に上手い具合に掌がフィットするので、とてもプレイしやすかった。重量は大分軽くなっているが、実際に置いて操作した時の安定感には問題がないので、これも特に問題ないだろう。見た目の高級感はTEに劣るような気がするものの、総合的には引けを取らない素晴らしい商品と言える。個人的にはとても大満足のスティックだ。

ただ、やはりPS3にはここまでの商品を必要とするほどのソフトがない、と言うのが残念だ。PS3だけのユーザーならいいのだが、私のように360も所有していると、実績や他の面でもどうしてもそちらを選択してしまうので、あまり有効性がない。


さらにPSソフトをプレイしようにも、どうにもコンバーターを使った時と同様の遅延が起きてしまうため、シューティングなどはとてもまともにプレイ出来る代物ではない。これはスティックではなくPS3の仕様自体の問題であるが、どうせならPS2でもプレイ出来るような仕様にして欲しかったものだ。本当に最近のSCEIは期待出来ない。






変換アダプタ

DC用 PSコントローラーアダプタ

DC カラット 2500円前後

PSのコントローラーがそのままDCで使えるアダプター。

通常のコントローラーは問題ないのだが、ボタンの位置の変更が利かないため、ジョイスティックを使用した場合はいわゆる大キックがL1ボタンの位置になってしまうので、格ゲーには全く使えない代物だ。ビジュアルメモリのスロットもないため、オートロード・セーブされるゲームにも向いていない。

さらにこのアダプタを接続してシューティングをプレイすると、タイムラグが起こるという、シューティングにとっては致命的とも言える現象が発生してしまう。


DC用 PSコントローラーアダプタ3

DC カラット 3500円前後

上記の改良型アダプター。見た目的にはVMスロットが付いているだけであるが、実は本体横にアーケードスティック、ノーマルコントローラ、そしてレーシングコントローラの切り替えスイッチが付いているのが最大の特徴。

これによりボタン配置には一切悩まされる事無く、ジョイスティック対応ゲームなどではキーコンフィグもほぼデフォルトのままプレイする事が可能となっている。肝心のラグもほとんど感じられず、多少値は張るもののDCの変換アダプタとしては最高の一品だろう。






DC用 SSコントローラーアダプタ

DC カラット 2500円前後

こちらはその名の通りSS用のコントローラーが使えるというアダプターだが、単にPSからSSに変わっただけではなく、改良され格段に使いやすくなっている。

どのコントローラーを接続しても、セガ純正のアーケードスティックを接続したものと判断するため、LRボタンにボタンが割り当てられることはなく、格ゲーやシューティングも全く問題なくプレイすることができ、またスイッチを切り替えることによって、バーチャロンのツインスティックにも対応させることも出来る。

そしてVMのスロットも付いているので、煩わしい思いをすることもない。



しかし、やはりこのSS用アダプターでも、前述のPS用と同じくシューティングでタイムラグが発生してしまうため、シューティングには使えない代物となってしまっている。後に改良されたようだが、私はこのおかげで長い間シューティングはまともにプレイすることが出来なかった。


DC トータルコントロールPLUS5

DC 海外製 2000円前後 

海外製のDC用コントローラーアダプター。

特徴としては、PS、SS両方のコントローラーが使え、なおかつVMのスロットも付いているという、まさに理想のアダプターではあるのだが、ボタンのジョイスティック配置が出来ず、LRボタンがそのまま反映されてしまうため、実質使えるコントローラーは限られてしまう。

とはいえ鉄拳4スティックを接続する分には何も問題はなく、レスポンスもかなり良い感じでシューティングも難なくプレイ出来るため、鉄拳4スティックを愛用しているのならば、買って損はない製品と言えた。




XB コンバーター

Xbox UGAME 1600円前後

PS用のコントローラをXboxで使用するためのコンバーター。

この手のコンバーターは他社からも発売されているが、現在最も入手性が高く、かつ最も安価で購入出来るのがこのコンバーターだ。

パッケージには「デジタル入力のみのコントローラには非対応」とあるものの、実際はパッドはおろかジョイスティックも普通に使用でき、遅延などもほとんど起こらないので十分使えるのだが、「匠」などの連射パッドを使用した場合、アナログ、連射信号共に急に反応しなくなる事という欠点がある。




もちろんRAPなどのスイッチ使用の連射スティックには何ら問題なく、全てのボタンも使用する事が出来るため、表向きはデジタル非対応でありながら、実際はジョイスティックと最高に相性の良いコンバーターと言えるだろう。


PS-SS コンバーター

SS 海外製 3000円前後

PSのコントローラをSSで使用出来るコンバーター。

入手性が悪く価格も高めなのと、ボタン配置に多少の難があるのは欠点だが、遅延もほとんど感じられず、RAPの使用も問題ないため、FSなどを使うぐらいならこれでRAPを接続してプレイする方が遥かに快適だ。

RAPなどのジョイスティックを使用した場合のボタン配置は下記の通り。

YAXZ
LBCR




CYBER コントローラアダプタ(PS3用)

PS3 サイバーガジェット 1980円

PS、PS2のコントローラをそのまま使用出来るアダプタ。PSボタンが付いていないがあまり問題はないだろう。もっとも重要な遅延についてであるが、シューティングに関しては2009年6月時点での最新FWでは明らかに感じられた。

まあそれでもPS2のグラディウスIII程度であるので我慢出来ない事もないだろうが、気になる人にはかなり気になるであろう。

余談であるが同社のWindows用の変換アダプタも使用していたが、こちらはまるで遅延が感じられないすぐれもので重宝していたものだ。





ツナイデントPRO3

PS3 ゲームテック 1890円

同社のPS3用の変換アダプタとしては3作目。PSボタンに加え連射機能まで加わった優れものであるが、こちらの製品も最新FWにおいてはあからさまな遅延が感じられる。本体発売から3年近く経っても一向に完璧な変換機が出ない、と言う事は、PS3内に意図して遅延を起こす仕掛けがあるとしか思えないものだ。

PS2の時はPSのゲームはもちろん、周辺機器までそのまま使えると言うのも大きな売りで大変フレンドリーな仕様だったものだが…PS3は全て切り捨ててしまった事もいまひとつ波に乗れない理由のひとつであろう。






外部記憶装置

バックアップブースター2

PCE NEC-HE 1989年発売 6000円前後

PCE用の外部記憶装置だが、もちろん背後の拡張スロットに接続して使用するので、AVブースターなどとの併用は不可能だ。これの1はAV出力端子もついていたのだが、何故かこれにはついていないので、 電池こそ不要なものの天の声2と特に変わるところのない代物になってしまっている。


ターボファイルII

FC アスキー 1989年発売 5900円

初期のターボファイルは容量が少なく、ベストプレープロ野球などはひとつしかセーブができなかったのだが、それを解消するため容量を4倍にして発売されたのがこのターボファイルIIだ。

使い方は単純にメモリの容量が4倍になった、という訳ではなく4つのバンクを切り替えて使用するようになっているが、電源を入れなくても切り替えができるので、使い勝手は良い。

また電池は単3電池2本を使用するようになっているが、電源を入れたまま交換することを推奨しているので、データが飛ぶ事はない。ほとんどベストプレーとウィザードリィ専用の周辺機器と言えるが、この2作はTFがあるのとないのとでは天と地の差があるので、これだけでも十分買って損のない製品だった。




天の声バンク 

PCE ハドソン 1992年発売 3980円

天の声2や、CD-ROM2などのバックアップ機器の容量の4倍を記録できるカード。ターボファイルIIと同じように4つのバンクを切り替える方式だが、画面上で行うため電源を入れないと切り替えは不可能になっている。

さらにこちらはリチウム電池使用なので、個人での交換は無理なので電池の寿命が切れたらそれまでだが、寿命自体は10年近くは持つ。因みにコマンド入力で、4つ目のバンクにハドソンのゲームの終盤のデータが出現するという裏技もあった。


メモリーカード

PS SCE 1994年発売 2000円

いわずと知れたメモリーカード。

今更説明は不要だが、数さえあればいくらでもRPGのデータがセーブ出来る事、そしてデータもほとんど飛ぶ事のないという仕様は、かつてFCの有名RPGでデータが飛びまくった経験を数多く持つ私にとっては、まさに夢のような製品と言えた。

しかし1枚にセーブ出来るゲームが少ないので、所有数が増えるとちゃんとメモしておかないと、どのカードにどのデータが記録されているのかわからなくなる事があるのは辛い。今のところ4枚所有。


パワーメモリー

SS セガ 1994年発売 4800円

SS用の外部記憶装置。

SS本体のRAMの実に20倍近い容量を持っているので、容量という部分では全く問題はないが、SSのカートリッジスロットというのは非常に接触が悪く、かなりの確率で接触不良を起こすため、データが異常に壊れやすいというあまりにも致命的な欠点がある。 良い状態の時に差しっぱなしにしておけばいいのだが、拡張RAMを使用するゲームではそうはいかないため、その場合は外さざるを得ない。

カートリッジの接点の洗浄は、アルコールなどを使わなくても市販のCDクリーナーを綿棒に染み込ませて行えばいいということを私は自分で発見したのだが、FCやMDのカートリッジならほとんどこれで復活するのに、SSのスロットはそう簡単には復活しないため、本当にしんどい思いをさせられたものだ。

その後SS本体を改めて安く購入し、通常ゲーム用と拡張RAMゲーム用と本体を分けましたのでデータが飛ぶ事はほぼなくなったが、1台しかなかった時は本当に大変だった。


30ブロックメモリーカード

PS 

非純正の30ブロックメモリーカード。

メモリーカードが2ヶ所光るようになっていて、管理画面でセレクトを押しながらL1、R1ボタンでバンク切り替えを行うのだが、これが結構面倒な作業で、普通のメモリーカードを差し替えた方が遥かに楽だ。しかも使わない方のデータが使用不可能になる事もあるというどうしようもない欠点もある。


ポケットステーション

PS SCE 1999年発売

これも説明不要だが、ほとんどの場合1ゲームでデータを使い切ってしまうため、コストパフォーマンスの著しく悪い製品だ。


非純正メモリーカード

PS カラット

非純正メモリーカードのカラット版。

妙な形をしていてゲーム名を書いておくシール(付属はされていない)が張り辛いのと、PS2に差すと引き抜きにくいという特徴があるが、今の所問題なし。


非純正メモリーカード

PS

こちらはシンプルメモリーという名前で、本体にはそれとJOYTECHの文字が刻まれている。ケースが同梱されており、前述のカラット製のような欠点もないので、買うのならこちらの方がいいだろう。


非純正メモリーカード

PS

ソフマップなどで700円程度で購入出来る、丸みを帯びたメモリーカード。ニューエイジオブリルガミンのデータ等を記録していたが、しばらく使わなかった後全て使用不可能となったため買ってはいけない製品だ。


ビジュアルメモリ(クリアグリーン)

DC セガ 2000年発売 2500円

DCを象徴するかのような周辺機器だった。


DC用8倍メモリー

DC カラット 4800円

通常のビジュアルメモリの8倍もの容量を持つ、非純正メモリーカード。液晶画面はなく、電源を入れた状態で横のスイッチを押すことによって、バンクを切り替えることが出来る。一部対応していないゲームもあるが、非常にコストパフォーマンスの高い製品と言える。またこれの4倍製品は色々不具合があったようだが、今の所これに関しては問題なく使えている。


セレクター、出力系など

RFスイッチブースター

FC ホリ電機 1987年発売 1500円

その昔、FC本体とTVを接続する時に使用したRF出力のホリ電機版。FC本体付属のものよりも画質が向上するという触れ込みだったが、それよりもプラグが直接付いている事の方が良かった。


マルチタップ

PCE NEC-HE

PCE用の最初のマルチタップで、最大5つまでコントローラーが接続出来るが、周辺機器を買わないと2人プレイすら出来ないという仕様は今ではちょっと考えられないほど不親切だった。


スーパーツインブースター

ホリ電機 1991年発売 1980円

RF出力のゲーム機を2台まで繋げることができ、画像も向上するという製品で、もちろんアンテナ線をバラさなくてもつなげられるので、かなり接続が楽にできるようになっている。


ゲームセレクター

コナミ 1991年発売 9500円

ゲーム機用としては初のAVセレクターで、従来のAV出力3つの他に、RF出力の機器にも対応しており、さらにそのRF出力をAV出力に変換してくれるという機能が付いている。大変期待して購入したが、実際の効果はさほどでもなく、さらに理由はわからないが画面が点滅状態になるなど、AV入力しか使えなかった。


ターボファイルアダプター

SFC アスキー 

SFCのウィザードリィVにFC版のキャラクターを転送するために発売されたのが、このターボファイルアダプターであり、SFCの2P側コントローラー端子につなげて使用する。しかし最初からロードや忍者を連れていけるのは良いのだが、勲章が3つあっても1つしか持っていけず、さらにVの勲章を得るとそれも消えてしまうので、あまりありがたみは感じられない製品だ。


AVステーション

イマジニア 

イマジニア製のAVセレクター。S端子には対応していないが、値段が安いのが強み。


SELECTY 21

マイコンソフト 7800円

RGB21ピン専用のセレクターだが、出力がD-Sub15ピンであり同期分離回路も内蔵しているため、X68KなどのD-Sub15ピン端子にも家庭用ゲームを映せるようになっている。21ピン端子に接続する場合は付属のD-Sub15ピン→21ピン用の変換ケーブルを使用する。ステレオLINE出力端子も付いてるのも大変ありがたい。


VGAデミロ

DC ゲームテック

非純正のVGAボックス。純正品よりも音が良くないという欠点はあるものの、値段が純正品の半額以下なので入手しやすかった。しかしさすがに安いだけあってか使用1年で壊れた。


VGABOX

DC 海外製品 2980円〜3980円

海外製の非公認VGAボックス。純正品はとうの昔に、他の非公認製品も製造中止となっているので、おそらく現時点で新品で購入できるVGAボックスはこれだけであろう。

私は先日購入し、パナソニックのプラズマテレビのVGA端子に接続しているが綺麗に映ってくれている。もちろんHDMIやプログレ出力に比べたらものたりなさは残るものの、斑鳩においては各タイトルの文字などもはっきり映し出されるので、11年前のハードでここまで鮮明に映し出してくれるのであれば十分だと思ったものだ。






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