PSPと言えばやはりその美しいワイドな液晶画面が売りのひとつであるが、全タイトルともオリジナルから画面比率にあったものまで数種類のモードが用意されている。しかし本作も他のレトロゲーム移植版と同様、フル画面に対応させてしまうと画面がボケすぎてしまい、グラディウスの美しい世界を十二分に堪能出来ない。
原作に忠実な画面比率にすればボケはなくなるのだが、この場合だと額縁の中に思いっきり小さく表示される羽目になってしまい、今度はPSPの大画面が堪能出来なくなってしまう。こればかりは液晶である以上仕方のない事であるのだが、やはり残念の一言に尽きる。
それを除けば全体的にはフレンドリーな作りになっており、携帯機ならではの途中セーブ・ロードが可能な事や、そして全移植作品中最も充実したギャラリーモードにより、全曲、全ムービーが自由に堪能出来る。
よって画面構成や、ベタな家庭用の移植である事を除けば非常に良く出来たソフトではあるので、PSP持っていてグラディウス世代の人はまず買わない手はないのであるが、やはり携帯機である以上十字キーでプレイしなければならない宿命があるため、いかにゲームが面白くてもアーケード育ちの人間にとっては100%満足いく事はないだろう。
なので出来れば今からでも据え置き機で再発売、もしくはXbox360などで配信し、HDの美しい画面でグラディウスを堪能出来れば今度こそ文句の付けようがない出来になるだろう。
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