グラディウス
サントラCD紹介

オリジナル・サウンド・オブ・グラディウス

アポロン 1987年5月5日発売

「コナミ・ゲーム・ミュージックVol.1」収録のグラディウスはSE入りだったため、じっくりVGMを聴きたいと言うファンの願望から発売されたかどうかは知らないが、ともかくグラディウスの純粋なサントラとしては初のアポロン盤。

紹介ページのように著作権の関係からエコー等の大幅なエフェクトがかけられており、特に1面のBGMは左右にうねるような処理がなされているため、正直気持ちが悪くなってしまう。

元の音源そのものはアーケード版そのままとは言え、ここまでエフェクトがかけられていてはオリジナルどころの話ではない。またアルファ盤の曲名はなく、全て「ステージ1」のようになっている。


私はすでに廃盤であった1991年の11月頃に、相模大野にあったTAHARAにて運良く新品を購入する事が出来ました。もちろんその時は狂喜乱舞したものですが、CDをかけた瞬間にその気持ちは瞬く間に吹っ飛び、以降ロクに聴く事はありませんでした。

そして私が初めて初代のBGMを聴いたのはファミコン版でしたが、あまりにも美しすぎるメロディに大変な衝撃を受け、しばらくの間は真面目な話、誰かが作曲したのではなく自然に生まれてきたBGMなんだろう、とまで思ったものです。その後グラIIIのアルバムでようやく作曲者知る事となりましたが、以来私にとって東野美紀さんは著名な作曲家と同等、もしくはそれ以上の方だと思っています。


パーフェクト・セレクション・グラディウス

キングレコード 1991年11月21日発売

「パロディウスだ!」「ドラキュラシリーズ」に続くパーセレシリーズ3作目であり、グラディウスIIIまでの3作品から抜粋された12曲がアレンジされ収録されている。

グラディウスはオリジナルの印象が強烈すぎるために、アレンジは好みが大きく分かれる所であるが、原曲のイメージやテンポはそれなりに守られているので、原曲派の自分としても満足は出来た。

もうひとつ大きな特徴として、一部BGMにはRSSと言う立体音響効果が取り入れられている。読んで字の如く立体的にBGMが聴こえると言うものであるが、ある特定の音しか効果がなく、SEに近いものがあったため、正直余計な感があった。


因みにディレクターの大槻淳氏は後に同社発売の「プロレスQ」シリーズのディレクターも担当され、編曲の入江純氏は新日本プロレスのテーマ曲集のアレンジも担当していた。発売まもなく新品で購入。





組曲 グラディウス・ファンタジア 

アポロン 1988年11月21日発売

同社発売のドラクエのサントラを意識したのかどうかは知らないが、グラディウスシリーズとしては初のオーケストラ風アレンジバージョンCD。

グラディウスI、II、そしてMSX版グラディウス2から数曲が選曲されているが、はっきり言ってMSX版グラ2のために作られたCDと言っても過言ではなく、それほどまでに当時の私にとってインパクトは大きかったものだ。

1面、3面、7面クリアデモなどが選曲されているが、ゲームのイメージを損なわないオーケストラ風アレンジは素晴らしく出来が良く、当時の私はグラ2をプレイしていないのにも関わらず何度も繰り返し聴いていたほどだ。


BGMの良さは噂では聞いていたものの、まさかこれほどまでとは思わなかったものだから、それまでまるで無関心だったMSX版に興味を抱かせたのもこの1枚のCDのおかげだ。

対照的に本家アーケード版のアレンジはいまひとつな感があり、決して悪くはないもののグラ2ほど聴き惚れたBGMはなかった。ボーナストラックとしてカセット版グラディウスサントラのB面に収録されていたSE入りのサウンド・ストーリーが収録されているが、こちらはSEがやかましいとは言えエコーがほどほどであったため、音自体はサントラよりマシであった。

またライナーはカセットのように大きな紙が折られて収められているので、とても面倒だ。譜面は一部が掲載されている。


因みに演奏者のひとりである金原千恵子さんは、後にあのサザンオールスターズの「TSUNAMI」にも金原ストリングスとして参加している。99〜2000年の年越しライブでも生演奏されていたので、ファンなら覚えている人もいるかも知れないが、まさかサザンとグラディウスに接点があるとは思わなかったものだ。

最後に購入したのは91年の年末頃でしたが、アレンジ嫌いの私が購入したのはやはりオリジナルサウンドストーリー目当てだったのでしょう。










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