沙羅曼蛇
DELUXE PACK PLUS

SS版 1997年6月19日発売

PS版 1997年7月6日発売

5800円 CD-ROM

横・縦両スクロールシューティング

メモリーカード・バックアップメモリ対応

十字キー 自機の8方向移動

ボタン1 ショット
ボタン2 ミサイル
  ボタン3 パワーアップ
  (ライフフォースのみ)
  ボタン4 連射ショット
  ボタン5 連射ミサイル
     ボタン6 オプションシュート
  (沙羅曼蛇2のみ)
(ボタン配置は全ボタンに任意設定可能)



沙羅曼蛇3部作
初代と極上のパロディウスから始まった、コナミ名作シューティングゲームのDELUXE PACKシリーズのトリを飾ったのが、この「沙羅曼蛇 DELUXE PACK PLUS」だ。

それまでのDXパックシリーズは全て2作品のみの収録となっていたのですが、この沙羅曼蛇に限ってはPLUSの文字通り、1と2の他にバージョン違いであるライフフォースも収録されたため、3作品同時収録というDXパックシリーズにおいては初の試みとなった。

そしてこのソフトは、コナミのPS・SS同タイトルとしては初めて異なる発売日で発売された。


理由として考えられるのは、すでにPSがシェアでSSを圧倒し始めていた頃であったため、少しでもSS版を購入してもらおうと考えてSS版の発売を早めたのだと思われるが、理由はどうあれ当時SS派だった私は、PSユーザーよりも早くプレイ出来るというのは素直に嬉しく思ったものだ。


DELUXE PACK PLUS版の特徴
はっきりとアーケード版と比べて異なる部分というのは、沙羅曼蛇とライフフォースにおいて、4面の流星群の安全地帯がアーケード版よりも若干左寄りということと、同じく4面のボスの右下安地で、壁にギリギリに合わせてしまうと死んでしまう部分だ。

それ以外の細かい部分は、余程アーケード版をやり込んだプレイヤーでしか気付くことはない、と思われるため、一般のファンであれば十分満足出来る作品だと言える。処理落ちがやや甘い、という違いもあるが、こればかりはハードの特性上仕方のないことだろう。

いずれにしろ、当時のコナミの移植作の中では、かなりアーケードに忠実な移植である、ということは間違いないところだ。


家庭用独自の機能という部分では、到達した最高の周の1面からプレイ出来る、というオプションがあるのだが、自由に周を選ぶことが出来ず、常に最高の周からしかプレイすることが出来ないので、正直あまり使えない。

オプション画面の内容に関しては、ボタン配置はもちろんプレイヤーが自由に設定することが出来るし、全3作品全てにサウンドテストが付いているので、オプションに関しては言うことはないだろう。


オープニング
この「沙羅曼蛇 DELUXE PACK PLUS」でも、前作「グラディウス DELUXE PACK」同様、オープニングでCGムービーが流れるのだが、前作はIとIIが同じムービーとして構成されていたのに対し、この沙羅曼蛇DXパックプラスでは沙羅曼蛇の1と2の2種類のムービーに分けられて収録されている。

ただプレイヤーの任意で選択することは出来ず、交互に流れるようになっている。またPS版ではフル画面でムービーが流れるのに対し、SS版ではやや小さめの画面で流れるようになっている。画像は右下のみ沙羅曼蛇2のものだ。







沙羅曼蛇
沙羅曼蛇のタイトル画面とゲーム画面。

これらの画像はPS版のものだが、PS版は画面モードがいわゆるARCADE ZOOMの1画面しかないため、実際のゲーム画面はさらに横長になっている。そのため前作でARCADEでプレイしていた人にとってはかなり違和感があるのだが、スコアがアーケード版と同様画面の一番上に位置しているというのは、DXパックシリーズではPS版の沙羅曼蛇とライフフォースだけだ。

もちろんTVによってはスコアが見づらくなってしまうことがあるので、オプションではアジャスト機能がついている。



これに対しSS版はARCADEが選べるようになっており、これらの画像のような画面でプレイすることが出来るのだが、こちらは従来の移植作のようにスコアがやや下に位置している。またARCADE ZOOMにしても、スコアの表示はSS版のグラディウスDXパックの初代と同様、ARCADEのままなので、かなり違和感を感じてしまう。

よって前作グラディウスDXパックにおいて、ARCADEでプレイしていた人であればSS版、ARCADE ZOOMでプレイしていた人であればPS版を選んでいくのがいいだろう。





ライフフォース
こちらはライフフォースのゲーム画面。

元々は沙羅曼蛇のバージョン違いというゲームなので、画面構成などは沙羅曼蛇とほとんど同じなのだが、ゲージの部分がアーケード版よりも若干上に位置している。もちろんライフフォースも到達した最高の周から始めることが出来る。

ライフフォースの特徴としては、奥の背景がとても見辛いのが特徴だ。グラディウスシリーズは宇宙での戦いが基本コンセプトとなっているだけあって、このライフフォースはシリーズ中でかなり異彩を放っている作品と言っていいだろう。





沙羅曼蛇2
そして最後は沙羅曼蛇2のゲーム画面だ。

このアーケード版は沙羅曼蛇から10年後に製作されただけあって、グラフィックがかなり進化はしているのだが、それだけに沙羅曼蛇の続編というイメージはまるで感じられなくなっている。このためグラディウスファンに対して受けはあまり良くはなく、評判は芳しくなかった。もっともグラディウスということでなく、ひとつのシューティングゲームという目で見てプレイすれば、そこそこ遊ぶことが出来るゲームだろう。

しかし、かつてコナミのシューティングゲームは、常にゲーメスト大賞のベストシューティング賞で上位を占めていたのだが、この沙羅曼蛇2はトップ10圏外という、非常に不名誉な記録を作ってしまった。

この'96年という年は、バトルガレッガや蒼穹紅蓮隊、戦国ブレードやゲーム天国などの良質シューティングの発売があったとはいえ、過去の栄光を知る者にとってはこれはあまりに寂しい結果だ。

当時はほとんどのシューティングが、とっつきやすい東亜プラン系の縦シューとして発売されており、戦略性を要求される横シューはファンの支持を得られにくいという状況ではあったものの、やはり偉大なるグラディウスシリーズを生んだコナミであるのだから、もうちょっと作りこんで欲しかったように思う。さてこのDXパックプラス版ですが、私はアーケード版はあまりプレイしていないこともあって、アーケード版との相違点はよくわからないのですが、PS版とSS版の違いに関しては、PS版の方が若干SEがクリアなことぐらいで、後はほとんど変わるところはない。


セガサターン版
上記までの画像は全てPS版のものだったので、ここではSS版の画像を紹介しよう。SS版の特徴はこれまでに解説したように、画面サイズの大きさが2種類から選択出来るのが大きな特徴だ。ムービーは当時SSで主流だった、トゥルーモーションを使用しているので、全作よりもかなり綺麗になっているが、ムービー画面の大きさはかなり小さめになってしまっている。

下記の4つの画像はSS版の沙羅曼蛇の画像だ。オプション画面は都合により、ARCADE ZOOMの画面となっているが、他の3つの画像は全てARCADEの画面のものだ。ページの背景が暗いので、わかりにくいかも知れないが、よく見ると画面の両端が黒くなっているのがわかるだろう。

スコアも最初に解説したように、画面の一番上からやや下に位置している。








下記の4つの画像はライフフォースのものだ。

SS版の特徴は、ほぼ沙羅曼蛇と同じものとなっている。








最後はSS版沙羅曼蛇2の画像だ。

都合によりステージ画像は紹介出来ないが、SS版の沙羅曼蛇2はSEがややPS版より劣るぐらいで、後はほとんどPS版と変わるところはない。





PS版かSS版か
両機種の違いは、ほとんど上記で解説したとおりだ。

やはり沙羅曼蛇とライフフォースの画面サイズの違いが大きいと思うので、両機種のうちどちらがいいのか、と悩んでいる人は、画面サイズを参考に選ぶのをおすすめする。

ただ両ソフトとも販売本数が2万本程度であり、いまから入手するというのはかなり困難なものがあるだろう。

SSはすでに過去のハードということもあり、秋葉原などへ行けば帯付きでも5000円前後でほぼ確実に購入することが出来るのだが、PS版はハード自体がまだ現役ということもあってかなり入手し辛くなっている。


そのように、この沙羅曼蛇DXパックは、シリーズ中で最も入手困難な作品となってしまっているので、ファンとしては、出来ればR-TYPEのようにBEST化して新たに再発売して欲しいものだ。


あとがき

沙羅曼蛇はパロディウスやグラディウスのDPほど両機種の違いはなかったので、一覧は作りませんでした。PS版は3作品共最後までプレイしましたが、当時はまだまだ今ほど色々な面でスキルが足りませんでしたので、物凄く大変だった記憶があります。


セガサターン版のゲーム成績表
キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
3.35 4.00 3.89 3.87 3.89 3.11 22.11






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