(C)YUNOMI 1991


グラIV

〜神話から電話へ〜

はきっとこうにちがいない!!(自信度92%)

なりあがりし者たちの電話。
(自分で何言ってるのかわからない)

グラフィックとサウンドはよりハードに頼り、
ゲームシステムは宣伝の口上に近づく。
ついに、禁断の領域に足を踏み込んだ
「超有名シューティングIV」。
ゲームと呼ぶには、あまりに危険すぎる。



バクタリアンの野望

「人間の欲望がある限り、俺は復活する……」

バクタリアンが有名な捨てゼリフを残して息絶えてから、多くの年月が流れた。

そして、バクタリアンは復活した。そこに人間の欲望があったことは言うまでもない。ま、あのへんとかこのへんにあったのであろう。

復活したバクタリアンはこう思った。

「人間どもめ…いまごろはすっかり安心して平和な午後のひとときを過ごしているにちがいない。今こそバクタリアン帝国を再建し、この宇宙を恐怖で支配してくれる!!

まずは…強力な兵器を作らねばならんな。今までの宇宙戦艦は、コアが弱点だったからあっさりと沈まされていた。対策として…よし、遮蔽板を一気に20枚に増やすとするか」(編注・意味ないぞ…)

「戦いにもセンスは必要だ。神秘性を出すためにもモアイ砲台は今回も配置するとしよう。モアイは前回も好評だったし…やはりこういうものも反響があると苦労して作っているほうとしてはやりがいが出るな!!(なんだこいつ…)

ドラゴンのような好戦的な巨大生物も迫力があっていい。前回炎や水の攻撃があったから今回は…そうだ!!土とか風とかの惑星を造り、バラエティー溢れる攻撃を仕掛けるというのはどうだ竹熊!!」(誰が竹熊だ)

「うーむわれながら独創的なアイディア!!惑星グラディウスの奴らの慌てふためく姿が目にうかぶ。奴らの戦闘機が例によって反撃してくるだろうから、適度に苦労して俺の所に辿り着いてもらわなければ…」


脳髄野郎 ひとり上手


「奴らが来たら捨てゼリフを吐いて自爆するわけだが(…一体何を考えているのか?)、このセリフを考えるのがまた一苦労だ。当然俺はいつか復活するからそれをほのめかすようなのがいいな。

『俺は何度死んでも滅びることはない』なんてのはどうだ。うむ、これにしよう。いや待てよ、『愚かな人間に告ぐ』をつけたしたほうがいいな。よし、捨てゼリフは『愚かな人間どもに告ぐ。俺は何度死んでも滅びることはない』で決まりと。

…ちょっと待った。もし人間じゃなかったらどうしよう。今も惑星グラディウスに住んでいるのが人間とは保証されていないからな…。いや、前回たしか『人間の欲望がある限り…』といったはずだから、やはり人間でいいとしよう」

「さぁて、そろそろ実行に移すとするかな。

そうだ!!俺の姿を考えるのを忘れていた。まぁ…グロテスクというので定着しているから今回もそれで行こう。脳に適当な器官を合わせればいいか。何とかなるだろう。

…こんな感じで…いいだろう。さて行動開始だ」


パワーアップ

「まぁ、基本的には今までと全く変わらないのだから楽なもんだ。エディットモードというシステムはまた流用して、全く使えない、奇をてらっただけの、どーしよーもない、メモリの無駄使いの、最初に欺して使わせるためだけのパワーアップもいくつか作って、あとはまぁ、もういーか。次いこ」

エディットモードに加わったニューパワーアップ

5WAYSHOT

これは強そう。しかしオプションはつけられない。

BOMBER

?ゲージのアイテム。まるで東亜プラン。

QUARTER

90度向きを変える。まるでギガンデス。

SARDINE OPTION

耐久力3発のオプション。

REVERSE

上下反転する。クオート2回分。


1面

「1面は誰でもプレイできるから、あまりインパクトがなくてもいいだろう。またプロミネンスにでもしとくか。ボスはグラIIのフェニックスを流用すればいいな」

前衛になぜこいつ(注・グラIIIのデリンジャーコア)が!! でも耐久力はないのでご安心を。

1面ボス、ファイアーフレームバーナーバード。真っ正面でよけるなんて無茶。



2面

「2面か、今までの流れからしてここはアイデアを要するところだ。何がいいだろう。グラIIIで砂と岩があったからその中間で石ということにしとくかな。ちょっと安直だがまぁよしとしよう。ボスはもう決めてある。石でできた脳みそでOKだ。名前はもちろんストーンゴーレム。我ながらうまいネーミングだ」

オプションとレーザーを持つ敵。自機ってこんなに強かったのね。


3面

「雲面、途中、上昇気流などと銘打って自機が上下に流されるという設定だ。ボスは台風。弱点が台風の目であるということは馬鹿でもわかる。それがいいのだ」


4面

「4面は火山面。並の火山じゃ満足してもらえないことはわかっている。ボス地点で正面から火山を噴かせるのだ。少しはプレイヤーの意表をつけるだろう。ボスはビッグコアmkIV。やはりでたか、という感じでプレイヤーは満足感にひたれるはずだ」

クオートを使った。縦スクロールではない。

誰でも簡単に予想できるビッグコアmkIV。



5面

「5面はモアイしかないだろう。今までのすべてを取り入れて、イオンリングを吐きまくりながら回転してダメージを与えるとふくらむ、ということにしておこう。Vの時に苦労するだろうが眠りについたらゆっくり考えて、アイデアを出しておくとしよう。ボスはコアの周りにモアイをあしらったモアイコアでバッチリ」

ユノミが絶対のせるなといった究極兵器の貴重な写真。
1/573の確率で開くシャッター。

安直なネーミングのモアイコア。



6面

「6面はイメージ的にドロドロした感があるから、そのまま泥面ということにしておこう。上から泥が降り、下からは泥柱が噴き上がる。撃つと分裂する大型の泥を浮遊させてもいいかもしれん。ボスはもちろん泥の塊に目玉がついた奴だ。マッドコアとでも名付けるようにしよう」


7面

「次は触手面だ。ボスも触手。単なるつなぎの面だな」

究極の触手! 大きさ、堅さ、強さのどれをとってもシリーズ随一。


8面

「結晶面3たび登場だ。今度もここをハマリ面にしよう。結晶ラッシュという形で中型の打ち返す結晶を大量に出現させる。ボスはクリスタルカバードコアだ」

クリスタルカバードコア。オプションを重ねないと自爆を待つしかない。


9面

「いわずと知れたボスラッシュだ。今までのボスをメモリーが許す限り出現させる。大ボスはダッカー。当然攻撃を激しくして耐久力もかなりある奴を作るのだ。プレイヤーは驚愕し、あまりの奇抜さに目頭を熱くするだろう」

9面ボス、ダッカー。今回はどんな攻撃をしてくるだろう。


10面

「最終面か。今回は空中浮遊するパーツを主体として、せり上がる壁、はがれてくる壊せない壁などを出現させる。その代わり、クラブを壊す、というプレイヤーの夢をかなえてやろう。そして大ボス、つまり私自身だが今回も簡単にやられるのだ。これで私の第4の野望は達成され、安心して眠りにつける。さあ、早く来い、ビックバイパーよ。そして一刻も早く、私を倒すのだ」

(注・この色は写真に対するコメント)


GAMEST AND FAMITSU REPRINTED EDITION


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