ティンクルスタースプライツ サントラCD紹介

ティンクルスタースプライツ ポニーキャニオン/サイトロンレーベル　1997年2月21日発売 ROM版とCD版を同時収録したサントラCD。ネオジオROM版のサントラは伝統的にノイズ混じりである事が多いが、本作に関してはそれが大分顕著に出ており、ヘッドホン等で聴く場合はちょっと耳障りに感じてしまうだろう。 ただスプライツに関して言うとROM版は正直おまけと言って良く、CD版こそが本命だ。それほどCD版の出来は素晴らしく、ゲームミュージック史上に残る名曲群と言って間違いない。少なくとも私の知る限り、90年代では最高クラスだろう。 私はDC版を購入する前は大した知識もなく、当然BGMに関しても期待は抱かずにプレイしたものですが、それだけにその衝撃たるや凄まじいものがありました。 ステージ1、ステージ2の2もお気に入りですが、特にステージ3のBGMの美しさは並大抵のものではなく、VGMの枠を超えている所か、このまま歌詞を付けてプロの歌手に歌わせても不思議ではないぐらいの完成度の高さであり、ここまでゲームミュージックに聴き惚れてしまったのはナイスト以来の事でした。 当時のゲームは音色ばかり豪華になり、肝心のメロディがおろそかと言う認識ばかりがあったものですから、こういう曲作りを出来る人に対しては本当に頭が下がる思いだったものです。 ただサントラ盤は当時はあまり購入に乗り気ではなかったのと、ROM版しか収録されていないと勝手に思い込んでいた事などが重なりましたので、すぐには購入はしませんでした。 しかしゲームミュージックが豊富に置いてあるお店でスプライツのCDを見た時、CD版も収録されている事を改めて知りましたのですぐに購入しました。サイトロンのCDを新品で購入したのはおそらく8年ぶりぐらいの事だったとは思いますが、相変わらずオリジナル盤は1500円だったので嬉しかったものです。 もちろんCDはかけまくり、ステージ3のBGMはそれこそ何度もリピートして聴き続けたものでした。本作はまだネット上でも新品が購入出来るので、未所有の方は廃盤にならないうちに手に入れておいて欲しいものです。

GAMEMUSIC MEMORIAL