女神転生I・II
サントラCD紹介

女神転生I・II 召還盤・合体盤

ビクター音楽産業 1991年12月16日発売

1枚目に召還盤と称したファミコン版I・IIの全オリジナルサントラと、2枚目に合体盤と称した13曲のアレンジを収録した超豪華2枚組CD。家庭用の場合はその性格上、アーケードと比べるとサントラの存在意義が薄く、オリジナルバージョンに力を入れて発売する事はあまりなかったのであるが、本作に関しては全くそれは当てはまらない。

ライナーにもあるよう、ツインファミコンを8台使用させマスターROMから1音ずつ録音し、それをさらにミックスさせて収録と言う手順を取っているので、擬似ではない本当のステレオの音の広がりを表現している。




よって拡張音源を使用しているとは言え、元がファミコンの音とは思えないほど音に迫力があり、ゲームプレイ中何度もBGMを聴いてきた人でも必ずや聴き入ってしまう事だろう。

オリジナルが凄すぎるため、アレンジはやや地味に思えてしまうのであるが、レベル自体はもちろん高く、女神転生独自の世界観を壊さないアレンジもまた必聴と言って良い。特に本物のパイプオルガンを使ったIIの邪教の館などは最高だ。この辺りはさすがナムコ、さすがビクターと言った所だ。

またライナーも2枚組のケースを活かし、全曲に作曲者のコメントや、イラストレーターの金子氏らの座談会、開発秘話、そして一部怖い話などもあったりしてとても読み応えのあるものとなっている。

私は当時家庭用のサントラはほとんど購入していませんでしたが、当時ゲーメストアイランド担当であった栗原さんが家庭用のゲームにも関わらず大絶賛していたため、私もそれで発売を知る事となり、発売してすぐに町田の小田急デパートにて購入しました。その後YOU2でパロディウスをプレイしたのも今では懐かしい思い出です。

サントラの出来にはもちろん大満足し、1年以上前にプレイしたゲームにも関わらず聴き入り、数年経ってもたまに引っ張り出して聴くほど、私の琴線にズバリと直撃した作品でありました。好きなBGMとしては、デビルバスターや東京の地下街のBGMでありましたが、一部曲を聴くだけと言う事はなく、ほとんど最初から最後まで通しで聴いていました。


それほど本作が気に入っていたと言う訳でありますが、Iの戦闘のBGMが一音抜けているように聴こえるのですが、それが本作唯一の欠点だったと思います。


GAMEMUSIC MEMORIAL


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