コナミGMヒッツファクトリーI・II
CD紹介

コナミGMヒッツファクトリーI

キングレコード 1993年3月24日発売

過去のアルバムからのアレンジ曲のみを収録した、いわゆるコナミのアレンジBGMのベスト盤と言うべきCD。しかし単なるアレンジ盤と言う訳ではなく、特筆すべきは全11曲中9曲がアルファレコード提供の音源である、と言う事だ。

私がゲーマーになった91年の時点ですでにアルファ盤CDは廃盤であり、店頭で全く見かける事はなくなっていたのだから、93年時点では完全に幻のCDと化していた。

それがアレンジのみとは言え、レコード会社の枠を超えて再発売に至ったのだから、キングレコードのゲームに対する思い入れと、アルファレコードの懐の深さにはただただ感謝するばかりであった。


さて、本作Iの内容であるが、グラディウスとツインビーを筆頭に全てが80年代のゲームから選曲されている。

ただ半分ぐらい家庭用のゲームが収録されており、中には「レーサーミニ四駆」のようにゲーマーとは縁遠そうなゲームも含まれていたため、購入する前から好みが分かれる所はあった。もっとも1つのアーティストでも好き嫌いは出る訳であり、あまり拘っても仕方がないのだが。

私はアレンジ嫌いなので、発売当初は見送りましたが、後にIIを購入した時にその出来に大分満足しましたので、それをきっかけとしてIの購入に至りました。



実際はグラディウスとツインビー、ドラキュラの3つしか知らなかったので、あまり聴く事はないだろう、と思いつつ購入したのですが、実際一番聴いたのはそれら3つのどれでもなく、グラディウス2の「CAPTAIN JAMES」とレーサーミニ四駆「RACING HERO」の2つでした。

グラ2はまだ未プレイ時でしたが、本家アーケード版以上かもしれないそのメロディの美しさに、衝撃よりもちょっとしたショックを受けたものです。後にPS版を購入したのも、このCDが大きなきっかけとなったのは言うまでもありません。レーサーミニ四駆はGMではなく、そのメロディのノリからディスコかどこかでかかっているような曲、と言う受け止め方で聴き入っていたように思います。



コナミGMヒッツファクトリーII

キングレコード 1993年10月21日発売

本作はコナミレーベル発足初期のアレンジBGMによって構成されている。よってアルファ時代の音源は1曲もないが、新し目な分当時のゲーマーにとってはIよりも馴染みが深い構成となっていた。前作と大きく異なる点としては、同一ゲームから複数曲が選択されている事、そして一部曲にはリミックスがされている事だ。もちろんリミックスの出来は良く、前バージョンを所有している人でも満足出来るだろう。

グラディウスIIIを筆頭にシューティング中心の構成ともなっているため、コナミファン以外にも知名度の高いBGMが多く、前作より敷居が低くなっている点も嬉しい。難点を挙げれば本作を購入する人はまずコナミファンである以上、どれかしら所有CDと被ってしまう構成となっているはずなので、その点前作よりもコスパと言う点では低いと言えるかも知れない。

私は発売した翌月辺りに購入したと思うのですが、アレンジ嫌いの私が何故購入に至ったのかははっきりとは覚えていません。理由としては「悪魔城伝説」の「BEGINNING」が以前からお気に入りであり、おそらくそのアレンジ目当てで購入した可能性が一番高いのでしょう。

内容的にはグラIIIの曲はすでに鑑賞済みであり、やはりコスパと言う点では微妙な部分もありましたが、
「BEGINNING」はもちろん、グラIIIの「風の中で」のリミックスの良さ、そして未プレイだったA-JAXのBGMの良さの新たな発見などもありましたので、私にとっては収穫の多い1枚であり、今でも印象深い1作となっています。




GAMEMUSIC MEMORIAL


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