ワールドヒーローズ2


ADK 1993年4月発売

NEOGEOシステム

対戦格闘

8方向レバー キャラクター操作

Aボタン:パンチ
Bボタン:キック
  Cボタン:投げ、挑発



初めて牙城を崩す
前年に発売された格闘ゲーム、「ワールドヒーローズ」の2作目。

前作はストIIダッシュや龍虎の拳の影に隠れ、あまり目立つ存在ではなかったが今作ではメインキャラが14人と言う数の多さやグラフィックの美しさが話題を呼び、ゲーメストで発表当時から大きく扱われた事もあって発売前から大きな注目を集めていた。

発売当初もかなりの人気を集め、特に初代の発売から2年以上に渡り人気1位の座についていたストIIシリーズの牙城を初めて崩し人気1位に輝いた快挙を成し遂げた。






メインキャラクター
WH2の大きな特徴は、やはりそのメインキャラの多さだ。前作の8人から一気に6人の新キャラが加わり、CPU専用も含めると16人と、発売当時の格闘ゲームとしては最高の人数を誇っていた。

ただ確かに多いことは良いことかも知れないが、それだけひとりひとりの印象が薄くなり、さらに余程のマニアでもない限り14人全てをプレイしようとは思わないので、一長一短と言う感もあった。

キャラは前作とタイトル通り、歴史上の人物がモデルとなっておりモデルとなった人物を知っていればさらにゲームの楽しみ方が増える…かも知れない。





ゲーム性
ゲージが黄色と赤のおかげで、一見しただけでは某ゲームそのままに見えてしまうこのWH2であるが、それなりに独自の要素を数々導入しており、色々な駆け引きを楽しめるよう工夫されている。

大きな特徴としては投げ返しと飛び道具の跳ね返しであり、前者はボタンのタイミングにより投げ返しを決める事ができ、後者はぎりぎりでガードすると相手の飛び道具を跳ね返す事が出来る。

ボタンの強弱は押した時間によって決められるが、タイムラグを防ぐためか弱攻撃を出すためには本当に一瞬しか押してはならないので、慣れるまでは意外と使い辛いシステムであった。


Cボタンは投げとなっているが、これはAボタンで代用出来るし、さらに投げ返しも不可能なので使う必要がなく、実質2ボタンゲームとなっているので、これなら強弱を分けて4ボタンにして欲しかったものだ。

ただ操作性そのものやキャラの滑らかさは餓狼以上のものあり、初プレイでもとてもプレイしやすく、特にハンゾウを選択すれば某ゲームに極めて近いプレイが出来てしまうので、多少ずるい感はあるがとりあえず一見客にも楽しめるようにはなっていた。

しかし対CPUの難易度は極めて高く、この作品が後の格闘ゲームの難易度高騰のきっかけを作ってしまった。


対戦モードは前作同様、通常モードとデスマッチモードが選択でき決着方法も異なっている。後者はルチャ・リブレで良く行われている髪切りデスマッチも行う事が出来るが、決着後のグラフィックが変わるだけでゲーム的に変化はない。

BGMに関してはそれほど名曲と言えるほどのものはなく、この点は他作品の後塵を拝しているが、後にエリックステージのアレンジBGMがフジテレビのNEWSJAPANのオープニングで使われたりもしていた。

逆にボイスは豊富であり、特にアナウンサーの棒読み的ボイスが個人的にお気に入りだった。



ゲーメストの動き
前述のよう発表当時から大きく扱っており、もちろん発売されてからも対CPUを中心に攻略が扱われていたのだが、当時のゲーメストは月1で増刊号を発売しており、攻略は本誌、7月の格闘ゲーム増刊と、8月のWH2増刊が発売されるまで基本的な攻略はほとんど終わってしまっていた。

もちろんWH2増刊は全キャラの技も載っているし、密度的には一番である事は確かなのだが、対CPU攻略が目当てである人はもう必要ないし、読み物としても面白みに欠けていたので、正直単体としての増刊は必要だったのか、と思ってしまう所だった。また増刊の他にも攻略ビデオも発売されていた。




個人的な思い出
前述のようハンゾウを使えば某ゲームと変わらない感覚でプレイ出来ると言う、そのお手軽さが大きな要因となっていたことから、
台が開いていたら大体プレイはしていました。

しかしやはり難しく、せいぜ4人目ぐらいまで行ければ良い方であり、まもなくプレイするのを止めてしまいました。ゲーメストの人気ランキングでも割と早く下降していってしまいましたが、やはり難易度が大きく影響していると思いますので、もうちょっと考えて調整して欲しかったものです。

その後ゲーメストの攻略を参考にし、一度だけハンゾウでディオまでは行けましたが敗れてしまい、結局一度もクリアする事はかないませんでした。







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