イー・アル・カンフー


コナミ 1985年4月22日

4500円 192K

格闘アクション

十字キー プレイヤー操作 Aボタン パンチ
             Bボタン キック

参入第1弾
1985年4月、ハドソン、ナムコ、タイトー、ジャレコに続く、ファミコン第5番目のサードパーティーとして参入したコナミが、最初に発売したソフトが「けっきょく南極大冒険」とこの「イー・アル・カンフー」だ。

今でこそこのような1対1の格闘ゲームは、珍しくもなんともない内容だが、この時ファミコンでこのような格闘ゲームは、任天堂の「アーバンチャンピオン」ぐらいしかなく、ファンの目には新鮮に映ったものだ。

プレイヤーは主人公の李を操作し、ブルース・リーの「死亡遊戯」のごとく、塔の各階に待ち構える5人の敵を倒していくのが目的。





操作は十字キーの左右で移動、上でジャンプ、下でしゃがみ、Aボタンでパンチ、Bボタンでキックという今日の格ゲーそのままであり、技の数こそ少ないもののキックなどは十字キーの入力で技が変化したりして、当時としても本格的な出来となっている。

ステージのBGMは1種類しかないが、なかなかテンポの良く小気味の良いBGMであり、当時は知らぬ間に口ずさんだりしていたものだ。

各階の敵は1階が棒術使いのワン、2階が火の玉を吹くタオ、3階が鎖を投げてくるチェン、ボーナスステージを挟み4階が手裏剣を投げてくる紅一点のラン、そして最終5階が体を一直線に伸ばし飛んでくるウーだ。

ウーを倒すと1周クリアとなり、以後1ループごとに背景の色が変化していく。


最初のソフト
私が初めて買ったファミコンのソフトがこの「イー・アル・カンフー」なのですが、この時は今のように欲しいソフトがあるからハードを購入しようと思ったのではなく、あくまでもハード優先でしたので、「イー・アル・カンフー」が最初の購入ソフトとなったのは成り行き上そうなっただけなのです。

始めは近所のお店で本体を購入する予定でしたが売り切れており、翌日本厚木のデパートで購入することになったのですが、この時どのソフトが面白いのかわからなかった私は、店員の兄ちゃんにどれが売れているのかを聞き、「イー・アル・カンフー」をすすめられたのでこれを購入することになりました。





まあこれより前にコロコロコミックで「イー・アル・カンフー」が扱われており、面白そうだなと思っていましたので素直に店員の言うことを信じて購入したのですが、もし前日に近所のお店に本体が置いてあったらまた違った結果になったでしょう。

当時はもちろんコナミというメーカーは知らなかったのですが、格闘技も特に興味はなかったのです。

カンフーという存在は姉がジャッキー・チェンの映画とかが好きで名前ぐらいは知っていたのですが、私はあまり映画には興味はなく、もちろんブルース・リーのことも全く知らない時でしたから。




プロレスはすでに興味はあったのですが、旧UWFのやっていることなんてサッパリ理解できませんでしたし、当時一番興味があったのはテレビ東京で放映していた「世界のプロレス」でしたからね。

そんな訳で、なんとなく購入しただけのファミコンソフトが、私のゲーマー人生の中で大きな位置を占めるコナミのソフトであったことや、1対1の格闘ゲームであったことなどは、今思えば運命だったのかも知れないですね。









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