ウィザードリィII リルガミンの遺産 |
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アスキー 1989年2月21日発売 6500円 2M+64KRAM 3DダンジョンRPG コマンド入力 Aボタン 決定 Bボタン キャンセル |
ファミコン版ウィズ第2弾 | ||||||||||||||
87年に発売された、ファミコン版ウィザードリィのファミコン第2作目。 ファミコン版の前作は原作のIの移植である以上、当然その第2作目も原作のIIの移植となるはずだが、どうしたことかファミコン版IIは、パッケージを見るとわかるように原作のIIIの移植となっている。 と言うのは元々のシナリオ2はレベル13以上のキャラクターを使用することが前提として製作されたため、ROMカセット使用のファミコンでは簡単にキャラの転送が出来ない以上、苦肉の策として子孫の時代にあたりレベル1からのスタートとなるシナリオ3がファミコン版IIとして発売された。 よって前作を持っていなくとも問題なくなったのであるが、本作の難易度はかなり高いためファミコンユーザーには若干厳しいものがあった。 |
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IIの特徴 | ||||||||||||||
リルガミンのシナリオの最大の特徴と言えば、2、4階が善のフロア、3、5階が悪のフロアというように、パーティの性格によって行ける階が決められていることだ。 一見すると2つパーティを育てる必要があるように見えるが、実際はそんな必要はなく、僧侶を善と悪の二人用意すればいいのでそれほど手間はかからないが、ゲーム側から遊び方を半ば強制されてしまう、というのは自由さが売りのウィズには合わないシステムと思われるため、ファンからの評判は良くなかった。 ファミコン版IIの特徴は、基本的には前作のシステムをそのまま踏襲しているものの、アイテム名やダンジョンはほぼPC版に忠実に移植がなされている。 もちろん全てPC版に忠実だと難易度が高すぎてしまうので、ファミコン版ではモンスターの経験値が引き上げられ、村正、聖なる鎧、手裏剣のIの三種の神器が追加され、そして謎解きがアイテムの交換に変更されるなどの特徴がある。 アイテム交換というのも面倒なのだが、PC版ではタロットカードの知識がないと解けない謎解きがあるなど、かなり意地悪な謎解きがあっただけに、アイテム交換に変更はやむを得ないか。 モンスターの名称に関しては、国産PC版では一部モンスターの名称が変更されていたりしたが、このファミコン版IIではドゥームビートル以外は全てAPPLEII版に忠実だ。 |
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当時の思い出 | ||||||||||||||
IIIからウィズの魅力に取り付かれた私は、その後Iもすぐに購入してプレイしていったのですが、このIIに関しては何か難しそうな感じがしたため、あまりプレイする気にはならず、購入したのはIから3ヶ月ぐらい経った後でした。 実際は1〜5階のマップが載っているファミマガの簡単な攻略本がありましたので、それほど苦戦はしなかったのですが、6階は入り口付近までしかマップが載っておらず、宝珠は自力で探さなければなりませんでした。 しかも当時はまだマロールを覚えていない状態でル'ケブレスのいる場所を通過してしまいましたので、いくら玄室の数が少なくエンカウント率が低いとはいっても帰れなくなったら終わりですから、実に怖い思いをしながらフロアを歩き回っていたものです。 その時は運良く本物の宝珠を入手でき、地上に無事に戻れたから良かったものの、もし全滅していたらと思うとゾッとします。その後自力でマッピングをし、6階のマップを完成させたので迷うことはなくなったのですが、自分でマップを作り上げたのは生まれて初めてでしたので、マップが完成した時はとても感慨深いものがありました。 もちろんキャラクターのレベルも上げていったのですが、さすがに経験値が低く設定されているIIではレベル上げはしんどく、大体40〜50ほどまで上げて止めてしまいました。 またIIにおける最強の武器である、「蝶のナイフ」は呪われていますので、ボルタックに売って保存することが出来ないのですが、私のROMにはバグにより、ボルタックのリストに「蝶のナイフ」や「中立の水晶」が並んでいますので、いくらでも「蝶のナイフ」を入手することが出来てしまいます。 因みに買値は100万Gもするのに、攻撃力は微々たるもの、という「金の斧」というアイテムも低確率で出現するのですが、どの攻略本にも載っていませんので、このアイテムの存在が私にとってはファミコン版ウィズIIの最大の謎だったりします。 「Butterfly Knife(蝶のナイフ)」がボルタックに並んでいる。 中立の水晶や善の水晶などのキーアイテムも。 |
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