とびだせ大作戦


DOG 1987年3月12日発売

ディスクカード・両面

3Dアクション

左右移動・速度調節 Aボタン ジャンプ
          Bボタン アタック

3Dアクション
ファミコン初のスペースハリアータイプの3Dアクションゲームだが、ハリアーのように攻撃や空を飛ぶことは出来ず、地上を走りアイテムを取ったり障害物をよけたりしながら進んでいくタイプのゲームだ。

床のスクロールや障害物の拡大などはファミコンでありながら実になめらかな出来であり、この辺りの技術は見事の一語に尽きる。

面の最後にはボスとの対決になり、ここはハリアーのように飛びながら弾を撃ってボスを倒していく.のだが、通常の3Dシューティングのように十字キーの上を押したら下降という操作方法ではなく、移動方向は十字キーのボタンを押した方向に対応している。




以上のようにファミコン初の3Dアクションゲームということで、それだけでもユーザーの注目を集めたものだが、やはりこのゲームを有名にしたものと言えば、3Dメガネを使ったファミコン初の3Dシステムに尽きるだろう。












3Dシステム
赤と青の2種類からできている絵を、左右が赤と青に分かれたメガネをかけながら見るとまるで絵が飛び出しているかのように見えるという絵は誰もが見たことがあると思うが、このゲームの3D技術はその原理をそのまま取り入れており、セレクトボタンを押すと右が赤、左が青というように背景が分かれるようになっている。

当然主人公以外のキャラは背景はもちろん、敵キャラや障害物も全てが2重になって表現されるため、このゲームの特徴でもあるパステルカラー中心の華やかさはかけらもなくなってしまうのだが、それでも3D画面が雑誌で紹介された時は初めて見る画面に胸を躍らせたものだ。

因みにこの時に使う3Dメガネ、通称とびだせメガネはゲームに付属しておらず、わざわざ800円も払って別に購入する必要があったのだが、これは今思っても同梱するべきだっただろう。

以上がこのゲームの3Dシステムの原理だが、大々的な宣伝とは裏腹に、実際は全く飛び出して見えることはなく大変プレイし辛い上、目にも悪いのは明らかだったため、結局ほとんどのプレイヤーが通常モードでプレイすることになり、3Dシステムととびだせメガネは何の意味もないものになってしまった。

ゲーム自体はスピード感こそさほどでもないものの、画面のスクロール自体は非常に良く出来ているため、内容そのものに関する不満は少なかったと思うのだが、3Dシステムの期待がかなり大きかっただけに、全く飛び出さなかった画面には大きな失望感があった。






ゲーム成績表
キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
3.14 3.15 3.17 3.18 3.44 16.08


FAMILY COMPUTER


inserted by FC2 system