天地を喰らう


カプコン 1989年5月19日発売

5900円 2M+64KRAM

コマンド式RPG

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三国志RPG
「天地を喰らう」は、本宮ひろし原作の三国志を題材とした同名のコミックスをゲーム化したもの。

「三国志」を扱ったゲームはほとんどがSLGとして発売されていたが、この「天地を喰らう」は珍しくフィールド型のRPGとして発売された。

システムは従来のコマンド型RPGと大差はないが、各武将の兵士数が他のRPGのヒットポイントとなっており、兵士数が少なくなると相手に与えるダメージも小さくなる、という部分などに三国志を意識した作りとなっている。

宿屋に泊まって兵士数が回復するのは変な感じがするが、他にいい方法がなかったのだろう。


ストーリーは劉備軍を率い、曹丕や孫権を倒し漢王朝の復興を目指していくのが目的。

つまり史実では叶わなかった劉備の志を、プレイヤーが受け継いで達成させるということだ。











ゲームの特徴
当時のファミマガの解説などには、「SLG要素を含んだRPG」などという解説があるが、実際SLG要素というのは皆無で、基本的にはオーソドックスなフィールド型RPGだ。

武器や防具なども普通のRPGのように店や宝箱から入手し、兵士数も先に説明したように宿屋に泊まって回復させる。普通に考えて三国志の舞台でこのようなことが行われていたことはとてもありえないだけに、ゲームとは言えこれらの設定はかなり無理があると思う。

劉備軍の武将は、趙雲や諸葛亮などの重要な武将たちはイベントで仲間にするが、それ以外の武将は戦闘で勝利すると仲間にすることが出来る。



武将の武力や知力などのパラメータは変化することはなく、レベルアップで変化するのはメインとなる武将の兵士数の上限と軍師の策略だけだ。レベルは劉備軍一括で行われるので、武将ごとに経験値は分かれていない。

戦闘画面は敵味方が左右に分かれて表示されており、通常の攻撃の他に直接攻撃を絶えず行う総攻撃などというコマンドもあるが、兵士数=HPが他のRPGよりも遥かに多いため、戦闘にかなりの時間がかかるのが難点だ。

ストーリーの後半になると関羽、張飛の代わりに関興、張包らが仲間に加わるが、ゲームでは史実と異なり関羽、張飛は現役引退という形で息子たちに後を継がせることになっている。最後は洛陽に陣取る司馬懿との対決となり、奴らを倒すとめでたく漢王朝の復興となりエンディングを迎えることが出来る。


個人的な思い出
私がこの「天地を喰らう」をプレイしたきっかけは、別に欲しいと言う理由ではなく、ある日突然私の友人が「500円で買わない?」と言ってきたのがきっかけでした。

当時は三国志は全く知りませんでしたが、プレイするほとんどのゲームがRPGだったこともあり、「天地を喰らう」の評価が高いことも知っていましたので、私はすぐに快諾し友人から購入しました。

同時にファミマガ付録の攻略本ももらったので、それを見ながら日曜日に一気にやり込んでいったのですが、山賊を倒して膨大な経験値を入手する場所をファミ通を読んで知っていましたので、それ以降敵で苦戦することはなかったため結局1日でクリアしてしまいました。ゲーム自体は十分に楽しめましたが、字というものを知らなかったので、何で諸葛亮はコウメイとルビが振られているのかが当時は不思議でしたね。


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