ファミコン探偵倶楽部II
うしろに立つ少女

前編1989年5月23日発売

後編1989年6月30日発売

任天堂 2600円 ディスクカード・両面

コマンド入力式アドベンチャー

コマンド操作 Aボタン 決定
          Bボタン キャンセル



ファミ探パート2
前年に発売された、任天堂ディスク2枚組アドベンチャーの第2弾、「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者」の続編。

ストーリーは前作より3年前の話で、両親と離ればなれになった主人公と前作では名前しか出てこなかった探偵、空木俊介との出会いから始まり丑美津高校で起きた殺人事件を捜査していくという内容。

システム自体は前作同様オーソドックスなコマンド入力によるアドベンチャーだが、その場所での目的を果たしてからでないと場所移動が出来ないなど、コマンド総当たり的な場面が少ないため、難易度自体は極めて低い出来となっている。




考える要素が少なくあまりにもスムーズにゲームが進行してしまうので、物足りないと感じてしまう部分もあるのだが、その分ストーリーは練りに練られており、特に怖さの演出が尋常ではないため、最後までプレイヤーを引き付けて離さない素晴らしい魅力に満ちたゲームとなっている。





ゲーム内容
ストーリーは前述したように前作の3年前の話となっているが、3年前ということは主人公は15歳であり、一応出会ってから数ヵ月後という設定にはなっているものの、あくまで探偵とは言えそんな子供に殺人事件の捜査という大役を務めさせていいのか、と前作の記憶喪失以上に設定に無理を感じてしまう。

舞台も学校中心なので、前作同様前編は行動範囲が非常に狭いのだが展開が実にスムーズでストーリーも面白いので、前作の前編よりも遥かに面白い。

もっともその分あっさりと終わってしまうので、後編が発売される前にプレイした私は後編を待つのが辛いものがあった。



またコマンドの字数の関係からか、登場人物の苗字か名前のほとんどが3文字というのもこのゲームの特徴のひとつだ。

後編は前作とは異なり殺人事件は1回のみで、あまりな展開というのはないのだが、この事件と15年前に起きた殺人事件との繋がりが段々と明らかになるストーリーの見事さや、容疑者の名前を実際に入力をしていく推理もあったりするので、プレイヤーを飽きさせることは全くないと言っていい。

そして絶対に忘れてはならない最後の真犯人の登場シーンがこれまたファミコン史上に残るであろう非常に恐ろしい出来であり、プレイしていた人は皆身の毛がよだっていたことだろう。



個人的な思い出
前作はまだプレイしていなかったのですが、このファミ探IIはファミ通などの裏表紙にずっと広告が掲載されていた関係から段々興味を持ち、とりあえず他にめぼしいゲームもなかったので書き換えてプレイしていきました。

発売されてすぐにプレイしましたので、後編が発売されるまでかなりの時間があったのですが、後編の書き換え開始はゲームの発売よりもかなり後ということでしたので、久々にディスクカードを新品で購入することになりました。

しかし近所のお店では何故か入荷されなかったため、悶々とした日々が続いていたのですが、たまたま入ったダイクマに後編が置いてあったため、迷わず購入していきましたね。


当時ファミマガ等に載っていたこのゲームの感想で一番多かったのが、「プレイ中何度も後ろを振り返る」というのがあったのですが、もちろん私も例外ではなく、プレイ中後ろに誰かいないかと不安になり何度も何度も後ろを振り返っていったものです。

クリアした日は土曜日で、昼間にプレイしてあのクライマックスを向かえましたのですが、もし夜中だったらどれほどの恐怖だったことか、今思い出しても怖く感じますね。







ゲーム成績表
キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
4.25 4.31 4.05 4.40 3.89 20.90



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