ドルアーガの塔

ナムコ 1985年8月6日発売

4900円 320K

アクション

4方向移動 Aボタン 剣を振る
      Bボタン 剣を振る

RPG的アクションゲーム
前年発売された同名アーケードゲームの移植版。

アーケード版は縦画面だったが、ファミコン版は横画面なためそれに合わせ迷路の形が全て変更されているので若干違和感はあるのだが、ゲーム性はほぼそのままであり、当然宝箱の出し方も同じなので、難易度は相当高い。

すでにアーケード版では宝箱の出し方そのものはほぼ解明されてはいたが、当然ファミコンユーザーでは自力クリアは到底不可能なので、クリアするためには攻略本が必須だった。

その攻略本は私の知る限りケイブンシャ、JICC出版局、そしてアスキーと、計3社から発売されていたのだが、85年という年を考えたらこの多さは異例と言っていい。

私はアスキー以外の2冊を持っていましたが、JICC出版局の攻略本「ファミリーコンピュータ必勝法2」の出来は素晴らしく、各階のコラムにアーケード版との違いやエピソードなどが掲載されていたりして、非常に読み応えのある本でした。

長年この本を再び読みたくて仕方がなかったのですが、昨年オークションにおいてようやく再入手する事が出来ました。








個人的な思い出〜宝箱の謎
ソフトを購入した直後はコロコロコミックに載っていた宝箱表を参考にしていたのですが、それは15階までしか出し方は載ってなかったので、次の16階のパーマネントキャンドルの出し方がさっぱりわからず、まずここが第1の山となりました。

当然自力では出せるはずもありませんでしたが、それからしばらくしてケイブンシャのドルアーガの攻略本を手に入れまして、そこでようやく16階とそれ以降の階の出し方を知ることができました。

一応6階と11階の出し方がヒントになってはいるのですが、そんな事考え付きもしませんでしたね。

次に迷ったのがゴールドマトックの出し方です。


これはレバーを右回りに3回まわすという出し方を知っていれば誰でも出せるはずなのですが、その時はどう文章を解釈したのか十字キーを上から3回ずつ押しながら右に1周させていたので、宝箱が出るはずもなく、また随分とハマッてしまいましたね。

もちろん自分のやり方が正しいと思い込んでしまっていたので、その攻略本が間違っていると思い、ケイブンシャに問い合わせてみようかとも思ったのですが、ギリギリの所で自分が間違っていることに気付き、無事にゴールドマトックを手に入れることができました。






個人的な思い出〜最強の敵 ウィザード
30階以降、宝箱の出し方でハマるということはなかったのですが、さすがに元々がアーケードゲームであるこのドルアーガの塔、宝箱の出し方を知っていればクリアできるというほど甘いものではありませんでした。

このドルアーガの塔は、当時のゲームとしては非常に多くの敵が出現するのですが、その中で私にとっての天敵がウィザードでした。

基本的にこいつが出現するフロアというのは難しいのですが、中でも19階、31階、38階は大変に苦労させられましたね。

19階は直接宝箱に絡んではこないものの、一度扉を開けてから再び宝箱を取りにスタート地点に戻らなければならないので、運が悪いとかなりの距離を移動しなければならないあたりがキツかったです。


31階も宝箱には絡んではこないのですが、数が多いので普通にクリアするだけでも大変でしたね。

そして最高にハマってしまったのが38階です。

ウィザード3人だけでも大変なのに、「剣を出したまま盾でウィザードの呪文を受ける」という宝箱の出し方が、当時の私には悪夢ともいえるぐらい難しい出し方だったのです。

今でこそマジシャンは、一度に全員出現させながら倒すという攻略法を知っているからいいものの、当時はそんなやり方は全くわからず、もちろん思い付くはずもありませんでしたので、一時はこれはもうクリアは不可能だな、とも思ったものです。

それ以降の面ではギルが強くなっていることもあってさほど苦労はしませんでしたが、59階のドルアーガの化身ウィザードはかなり大変でした。




もうひとつのドルアーガ
何度も何度もハマリながら、それでも毎日やり込んで、継続しまくりながらもなんとかドルアーガを倒し、私でもエンディングまでたどり着くことができました。

そしてそのエンディングは今でこそシンプルと感じてしまうものですが、当時のゲームのエンディングなんて大したものはなかったですし、エンディング自体ないというのも珍しくありませんでしたので、このドルアーガのエンディングにはかなり感動させられたものです。

もちろん当時はまだローマ字さえ習っていませんでしたので、そのエンディングの文字が一体何を意味しているのか全く理解できなかったのですが、あのBGMを聴くだけでも十分満足したものです。

しかし、ファミコン版はこれはあくまで通過点に過ぎないのです。

そうです、エンディングの最後に出てくるコマンドをタイトル画面で入力するとプレイできるアナザー・ドルアーガ、通称裏ドルアーガがあったのです。

もちろん私は攻略本を見ながら裏ドルアーガをプレイしていったのですが、19階の宝箱などに苦戦したものの、ゲームにある程度慣れていたせいか、さほどクリアは大変ではなかったような気がします。

それでクリアしてからもかなりドルアーガはプレイしていたのですが、ほとんど裏にしてプレイしていました。

このゲームのメインは裏かな、と思っていたせいもあったのですが、エンディングが表のスタッフロールに対して裏はキャストなんですよね。エンディングにキャストが紹介されるというのが私にはすごくカッコ良く感じてしまい、これを見たさに裏をプレイしていました。

HTML再現版裏エンディング。


アーケード版との違い
私はファミコン版が初プレイですので、直接アーケード版との違いを感じるということはなかったのですが、前述のJICC出版局製の攻略本を読んだ時に、アーケード版との違いをある程度知ることはできました。

そして10年後、ほぼアーケード版に忠実な移植であるPS版ナムコミュージアム VOL.3をプレイした時に、その違いを体験できたのですが、やはり本に書いてあったように、ファミコン版では敵キャラがかなり強くなっているな、とは思いました。

まあファミコン版発売時にはすでに宝箱の謎は解かれていたのと、画面が狭くなっている分移動が楽というのがありますので、敵キャラが強くなるというのは当然といえば当然なのですが。



ただ自分はファミコン版が先ですので、その辺りのことは気になるはずはなかったのですが、アーケード版を先にプレイした人は戸惑ったでしょうね。













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