ディープダンジョン
魔洞戦紀

DOG 1986年12月19日発売

3400円 ディスクカード・両面

3DダンジョンRPG

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ファミコン初の3DRPG
1986年5月に発売されたドラゴンクエストによって、ファミコンユーザーにもコマンド式RPGというゲームが認知され始めた頃に、そのドラゴンクエストに続くファミコン第2作目のコマンド式RPGがこのディープダンジョンだ。

しかしコマンド式という部分は同じなものの、ゲーム内容そのものはフィールド見下ろし型のドラゴンクエストとは全く趣の異なる3D視点のダンジョンゲームだった。

普通にフィールド型のRPGだと当然ドラクエの真似だと思われてしまうため、苦肉の作でファミコン初の3Dダンジョン型ゲームにして何とかドラクエとの差別化を図ろうとはしたのだろうが、いかんせんまだまだ低年齢層中心のファミコンユーザーに対して3Dダンジョンというのは敷居が高すぎたかもしれない。




ゲーム内容
プレイヤーは勇剣士となり、地下深くに存在する魔王ルウを倒すのが目的。

システム的には全くもってオーソドックスなRPGであり、3Dという以外には目新しさは全くない。

その3Dダンジョンは、前述したようにファミコンユーザーには敷居の高いものだったため、ウィズのような難解は謎はなく、マップを見られる道具も画面一杯に2D状のマップが表示されるようになっているため、初心者のことを配慮した作りがなされている。

常に方角が表示されているのも、細かいことではあるが3Dではとても助けになる要素だ。


レベルが上がってもまともに上昇するのはHPぐらいで、APとACはほとんど装備している武器・防具の力に委ねられるが、これはウィザードリィの影響だろうか。

そしてクリティカルヒットに相当する攻撃が必殺の一撃だったり、最強の武具が人物の名前(このゲームの場合は最終ボス)の付いたものだったりするなど、かなりドラクエを意識している箇所も見受けられる。

そうはいってももちろんゲームとしてのクオリティはドラクエに及ぶべくもなく、濁点・半濁点が1文字分とされているため文字が非常に読み辛かったり、また戦闘シーンでは敵の名前が出るのはエンカウントの時のみで、あとは「てき」だけで相手を表現していたりするなどの部分などからわかるように、かなりいい加減さがかいま見えるできとなっている。


全体的に見てかなり適当に作られた感のあるゲームだったが、それでも当時はコマンド式RPGは他にドラクエしかなかったこともあって、それなりに楽しめた。

その後も続編が発売されていったが、ウィザードリィがファミコンで発売されてからは、さすがにゲームとしての格の違いを見せつけられた感があり、存在感が急速になくなっていった。









当時の思い出
私はこのゲームの発売当時はあまりファミマガは読んでおらず、発売予定ページで画面写真を見たぐらいでしたので、実際にプレイしたのは続編の勇士の紋章を購入してからでした。

というのは勇士の紋章はレベル16以上のデータがセーブされているディープダンジョンのディスクを使うと、新たに作成したキャラを使うよりも若干有利にゲームを進められるという作りになっていたからなのです。

それだけのために書き換えたので、飽きたらすぐに別のゲームに書き換えてしまったのですが、しばらく経って再びプレイしたくなり、また書き換えようとしたところ、すでに近所の店では書き換えができなくなってしまっていたのです。



それでも前に本厚木に行った時に、ディープダンジョンが新品で売っている事を覚えていましたので、結局新品で新たに購入してしまいました。

今思えば近所の店にはなくても、他の店に行けば書き換えれる可能性があったとは思うのですが、当時の行動範囲ではさすがにそこまでできる余裕はなかったのでまあ仕方なかったですね。

もちろん新品で新たに買ってしまった以上他のゲームに書き換える訳にはいかず、いまだに箱・説明書付きで保管してあります。







ゲーム成績表
キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
3.25 3.09 3.21 3.48 3.27 16.30



FAMILY COMPUTER

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