クレオパトラの魔宝

DOG 1987年7月24日発売

3300円 ディスクカード・両面

アドベンチャーRPG

コマンド操作 Aボタン 決定
          Bボタン キャンセル

アドベンチャーRPG
ジャンル的にはRPGだが、移動は全てコマンドで行うので一見するとアドベンチャーゲームのような感じになっており、画面も全て3DなのでRPGとアドベンチャーの要素をうまく組み合わせたアドベンチャーRPGといった感のあるゲームだ。

通常はアドベンチャー形式で進むため、視点が全て3Dで進むところなどは少し辛く、さらに操作性も良いとは言えないが、グラフィックの出来は当時としてはレベルが高いものがあった。

また文字の読み辛さが評判となっていたディープダンジョンと違い、DOGの中でもスクウェアが中心になって作られたゲームなので、「水晶の龍」と同じフォントが使われているため非常に文字が読みやすく、このフォントは同年12月に発売されたファイナルファンタジーに受け継がれた。





戦闘シーン
そして美しいグラフィックや読みやすい文字などの他に、このゲームを語る上で絶対に欠かすことのできないのが戦闘シーンだ。

1対1の闘いということもあり敵キャラがスプライトで描かれていることもあるのだが、なんと敵キャラが攻撃の仕方に応じてしっかりとアニメーションをするのである。

今でこそ敵キャラがアニメーションしたところで驚く人などいないが、当時は敵キャラがアニメーションするなど考えも付かない時代だったので、私たちユーザーにとってはかなりのインパクトがあったものだ。





まあその代わり最終ボスでさえ雑魚キャラの色違いというように、敵キャラの種類が非常に少ないという欠点はあったものの、それでもファミコンRPGで初めて敵キャラのアニメーション処理をしたという意味から歴史的なゲームといっても過言ではない。

ただしダメージが数値で表現されず、こちらが何ダメージ与えているのか全くわからない部分があったりするなど、グラフィック以外では手抜き感があった。








私の思い出
このゲームが発売されることを知ったのはファミマガを読んでからですが、その時からグラフィックの美しさはかなり注目されており、一目見てこれはやっとかなきゃいけないな、と思ったものです。

しかし買うという気にはならず、書き換えが開始されるのを待ってからプレイしました。

それで書き換えてからプレイしたのですが、少し期待しすぎたせいか思ったほどはハマらなかったような気がします。

基本的に内容は謎解きメインのアドベンチャー中心で進行されるため、RPGのメインともいえる戦闘がただの時間稼ぎにしか感じず、それがゲームのテンポを悪くしてしまっているんですよね。


しかもコマンド入力の度に戦闘シーンに入ってしまうこともあるので、なおさらそう感じてしまいます。

グラフィックや敵キャラのアニメーションなどは確かに良かったのですが、さすがにディスクでは容量が足りなかったせいかイベントが少なく、そのため非常にあっさりした感のあるゲームになってしまったような気がします。









ゲーム成績表
キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
3.74 3.34 3.28 3.49 3.26 17.11



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