ベストプレープロ野球 | |
アスキー 1988年7月15日発売 5800円 1M+64KRAM プロ野球シミュレーション コマンド操作 Aボタン 決定 Bボタン キャンセル |
野球シミュレーション | |||||||||||||||||||||
PCゲーム「ベストナインプロ野球」のファミコン移植版。 それまで家庭用ゲームでの野球ゲームと言えば、プレイヤーが選手を操作して野球をプレイする、というもの以外は考えも付かなかった時代だったため、このゲームの発売はかなりのカルチャーショックを与えた。 プレイヤーは監督となり、試合中に支持を与えていくのがこのゲームの基本的なプレイ方法なのだが、このゲームの目玉は何と言っても全ての選手のデータを変更出来ることだろう。 これにより選手を全て実名に出来るのももちろん、過去のデータを入力したり、または完全にプレイヤーオリジナルのリーグも作れたりするので、実に息の長くプレイ出来るソフトと言えるだろう。 記録されるデータの多さもそれまでの野球ゲームの比ではなく、全ての操作をCOMに任せていけば、さながら実際のプロ野球のペナントレースを見るかのような感覚で、成り行きを見守ることが出来るのだ。 ただ3試合同時に進行することが出来ず、1試合ずつ行われるようになっているため、見たいチームだけの試合を見ることが出来ずかなりの時間を費やしてしまうのが辛かった。 |
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チームデータ | |||||||||||||||||||||
私が初めてこのゲームを知ったのはファミマガの新作ゲームのコーナーで、まだタイトルが仮題のベストナインプロ野球だった時ですが、その時は何だかとても異質なゲームに見え、印象はあまり良くはありませんでした。 当時はまだ野球ゲームというものは、自分で選手を操作するもの、という認識しかなかったものですから、ベースボール以来の1画面内に収まっているスタジアムや、ショボイ選手を見た時には「何この野球ゲーム」という印象しか持てなかったのです。 しかし、その印象が変わり始めていったのは、次号以降のファミマガのこのゲームの紹介記事で、Gチームの選手に沢村やスタルヒンといった伝説の名選手や、星飛雄馬などのアニメの選手が含まれているのを見た時に、私はかなりの衝撃を受け、一気にこのゲームへの期待感がわいてきたのです。 エディットシステムそのものは前年に発売されたエキサイティングベースボールで採用されていたのですが、このベストプレーでは全データがプレイヤーの思い通りに設定でき、また名前もひらがな、カタカナが全て使えるのに加え、野球ゲーム初の全5文字でしかも濁点が1文字分にならないので、ほとんどの名前が入力出来るということですので、クラスの友人たちや、往年の名選手でゲームが出来たらいいな、という私の願いを叶えてくれる、待望のゲームであったのです。 そしてペナントレースでは、前述のように選手の成績が打率や本塁打、防御率にとどまらず、安打数や盗塁数、勝利数や奪三振まで記録されていくというのも、毎日朝刊で記録をチェックするのが、楽しみで仕方がなかった私にとっては最高のシステムでしたね。 このゲームの一番の売りというのは、自らが監督になってチームをリーグ優勝に導く、というものなのですが、私にとっては上記に挙げた特徴の時点ですでに満足していたものです。 |
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リセット技 | |||||||||||||||||||||
このゲームでは、打席が終わるごとにどんどんセーブされていくため、成績が無駄になることはないのですが、これを逆手にとって打者が入れ替わる直前にリセットし、良い結果が出るまで粘るという技が使えました。 このゲームは、前にも書いたように、COM同士の試合であれば10分程度で終わるのですが、監督になって指揮を募ると他の野球ゲーム同様に25分程度かかってしまうため、それが嫌な私は自分のチームの攻撃では良い結果が出るまでリセットしまくっていました。 そのおかげで良い数字は残せていったのですが、さすがにやり過ぎたせいかある日のプレイ中、急にカセットから煙が出はじめ、恐くなった私はもうプレイするのを止めてしまいました。 翌年3月に、近くの店で不定期に行っていた、中古セールでたまたま新データ版を購入出来た私は、IIが出るまでそれでプレイし続け、初代バージョンは4ヶ月後、再び中古セールを行っていた時に売ってしまいました。 普通に考えるとかなり悪どいかも知れませんが、その時の店員の態度が非常に悪かったため、私にとってはざまあみろ、という感じでしたので、別に後悔はないですね。 大体身分証明書もないのに買取している時点で違法ですから。 |
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