悪魔城伝説


コナミ 1989年12月27日発売 

6500円 3M+64KRAM

横スクロールアクション

4方向移動 Aボタン ジャンプ
    Bボタン 攻撃

圧倒的なグラフィックとサウンド
グラディウスと並ぶコナミの看板シリーズである、悪魔城ドラキュラシリーズのファミコン第3弾。

まずこのゲームを語る上で絶対に欠かすことが出来ないのは、ファミコンの限界をほとんど超えているであろう凄まじいグラフィックと、カセット内部に積まれている拡張音源だろう。

私は前2作は全くプレイしていないので、比較ということは出来ないのですが、誰が見ても当時のファミコンゲームのレベルで最高峰に位置しているのは間違いのないところ。





その凄さはタイトル画面ですでにうかがえ、まずファミコン内部の音源ではまず流すことは不可能な神秘的な音色を使用した曲が流れ、グラフィックは画面の左右を映画のフィルムの左右に見られるようなマークを、スプライトを使用して上下にスクロールさせ、その状態でメインとなる城のグラフィックの雲を何段階にもラインスクロールさせているのだ。

もちろんプレイ中もそれらの凄さを十分に堪能することが出来るのだが、それらグラフィックとBGMの、どちらの凄さも最大限に両方知ることが出来るのが、何と言っても1面をクリア後に選択出来る2ルートの内のひとつである、時計塔だろう。






時計塔
それまでのファミコンゲームの常識として、背景のグラフィックに変化を付けるためには、チラツキ覚悟でスプライトを使うという方法しかなかったのだが、この悪魔城伝説ではVRC6というコナミの特殊チップにより、背景を直に書き換えてさせて歯車などを動かしている。

そしてこのエリアで流れる名曲「CLOCKWORK」も非常に素晴らしく、全面中で一番の名曲であることに加え、VRC6の性能を最大限に活かしていると思われる、それまでのファミコンでは到底聴くことが出来なかった音色が使われているため、この名曲を聴くだけでもソフトを買う価値があるというものだ。





もちろん「CLOCKWORK」以外にも名曲が揃っており、後にPCエンジン版の「悪魔城ドラキュラX〜血の輪廻」でも使用された名曲「BEGINNING」や、悪魔城シリーズを象徴する曲とも言える「VAMPIRE KILLER(悪魔城伝説での曲名はDEJAVU)」、そして「AQUARIOUS」などはサウンドテストでずっと聴いていたいほどの名曲だ。










ゲーム内容
最初に書いたように、私はファミコンにおける前2作はプレイしていませんので、前2作と比べてどう変わっているのかはわからないのですが、IIは中途半端にRPG要素を含めてしまったことにより評価が低いようですので、内容は名作とうたわれる初代を踏襲していると思われる。

面数は3Mだけあって非常に多く、かなりの長丁場となるためにプレイヤー名とアイテムなどのグラフィックを組み合わせる、パスワードコンティニューが使用されている。

プレイヤーは基本的に、I・IIの主人公の祖先であるラルフ・ベルモントを使用していき、武器もシリーズ伝統のムチと各種アイテムを使用していくのですが、途中で仲間を見つけられるとプレイヤーの変更が可能に。



仲間は3人いるが、連れて歩くことが出来るのはひとりだけなので、良く考えて仲間を選択することが必要となってくる。




個人的な思い出
私がクラスの友人に女神転生を借した時、その見返りとして借りたのがこの悪魔城伝説です。

何故このソフトを借りたのかという理由は覚えていませんが、アクションの苦手な私ですから当然ドラキュラシリーズにも関心がなく、まあその友人のオススメだったからでしょう。

ゲーム内容もあまり知らなかったので、特に期待することもなく始めたのですが、それだけにグラフィックとBGMの凄さには驚かされたものです。

しかし、ただでさえアクションの苦手なことに加え、パスワードを書き移すのが非常に面倒でしたので、ゲーム自体はクリアすることなくその友人に返してしまいました。


返した後もBGMの良さは印象に残っていたため、中古を買おうと思ったのですが、さすがに名作だけあってそこそこの値段がしたため、ちょっと買う気にはならず、それならばサントラ盤を購入しようかな、と思ったのですが、すでに入手困難となっていたため、購入することはかないませんでした。

それからはアーケードゲーマーになったこともあり、このゲームの存在は頭から消えつつあったのですが、'94年の1月頃、本厚木の某店でワゴンセールで500円で売っているのを発見し、やっと悪魔城伝説と再びめぐりあうことが出来たのです。

それでBGMを3年ぶりに聴くことが出来たのですが、ソフト購入の目的があくまでBGMでしたので、ゲームそのものはほとんど進んでいなかったりします。


キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
3.72 3.99 3.43 3.66 3.46 3.29 21.55


FAMILY COMPUTER

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