ドラゴンクエストV
導かれし者たち

NDS スクウェア・エニックス

2007年11月22日発売

5490円

フィールド型RPG


やっぱり面白い
「ドラゴンクエストIV」のDSリメイク版。もちろんPS準拠のリメイクとなっているが、あの素晴らしいリメイクであったPS版をさらに上回るほど、遊びやすく、そしてフレンドリーな作りとなっており、これまでプレイしてきた人も、そうでない人も必ずや満足出来るであろう出来となっている。

まずDS版の特徴と言えばテンポの良さだ。媒体が再びROMに移行したと言うのももちろんであるが、一番はやはり戦闘の改善だろう。

PS版ではSFC版VIと同様に敵のモーションが終わってから攻撃メッセージが表示される、と言う流れであったが、今作ではそれら二つが同時に進行されるため、大変にテンポ良く戦闘が進んでくれるのだ。

さらにそれだけでなく、2D絵でありながらモンスターも常時アニメーションしてくれるため、細かい事ではあるが戦闘の臨場感も大幅にアップしている。

ウィンドウも2画面の特性を活かし、キャラクターの状態と戦闘メッセージを上下それぞれに分けて表示しているため、メイン画面が最大限グラフィックに活かされているのも嬉しい。

ドラクエはある程度の経験値稼ぎと言うのは初代からの伝統であり、戦闘のテンポというのが非常に重要視される面だけあり、このDS版のテンポの良さは本当にプレイしていて楽しいと思わせてくれるものだ。



DS版の特徴
私にとって、上記の点が最もDS版になって進化した点と思うのだが、もちろんそれ以外にも操作性などはPS版よりもさらに進歩しているし、何の煩わしさもなくプレイすることが出来るだろう。

反面DSならではのタッチペンなどは活かされていないが、2画面は戦闘だけでなく、フィールド画面にも活かされている。フィールド画面は上に世界地図が、街や洞窟では上部分が常時表示されている。

ただ前者は大変便利であるのだが、後者は場面によっては大きな処理落ちがおき、DSの限界を見せ付けられてしまう面や、ダンジョンなどでは錯覚を起こしてしまう感もあるため、個人的にはさほどありがたみはなかった。


その街などはPS版同様、LRで回転する2D視点のポリゴン表示となっているが、ダンジョンなどではPS版よりも視点がさらに2D寄りになったため、難易度は大分下がったと言えるだろう。

BGMは序曲は生音であるが、それ以外は普通の内蔵音源だ。もちろんオーケストラ準拠で出来は素晴らしいのであるが、、PS2で動かせばデジタル出力でサラウンドも可能な環境のPS版と比較すると、さすがにそこは及ばない部分はある。さらにフィールド画面など、戦闘終了後になるとまた初めからなので、これも後半部分を堪能出来る機会が少なくなったため残念な仕様であった。

またこれは仕方がないとは言え、冒険の書が3つのみと言うのも惜しい。ただ中断の書は一度プレイしても消える事がないので、それは便利になったと言えるが。

なので、全ての面で完璧とは言えないが、やはり遊びやすさと言う点ではPS版を遥かに上回っているので、そういう点ではやはりさすが天下のドラクエ、としか言いようがないだろう。本当にプレイしていて面白い作品と言える。




CONSUMER REVIEWS


inserted by FC2 system