バーチャルコンソール



Wiiショッピングにて配信中

SDカード・クラシックコントローラ対応



あの時代がよみがえる
「バーチャルコンソール」はWiiによるレトロゲーム配信サービス。

ゲームの配信サービス自体は、時代を先取りしすぎた「ドリームライブラリ」を筆頭に様々なプラットフォームにおいて行われており、特に目新しさもないが、やはり天下の任天堂だけあってハードの充実振りは他の追随を許さない出来となっている。

その中でも個人的に最大の売り、と思えるのが、PCEのCD-ROMのゲームが配信対応とされている事だ。





PCにおけるマジックエンジンなどにおいては、独自のシステムカードにおいてCD-ROMのゲームが動くようにはなっているのであるが、色々な意味で煩わしく、互換性も完璧ではない点もあるため、個人的にはわざわざPCでプレイする気にはなれなかったものだ。

もちろん実機と言う選択もあるのだが、私自身のSCDはとっくに壊れてしまったし、またあったとしても今の時代コンポジットでプレイする気にはとてもなれないので、なかなかCD-ROM2のゲームだけは手軽にプレイ出来る状況ではなかったのだ。





よってWiiによって配信可能となった意義は非常に大きく、往年のゲーマーの喜びと言うのはかなりのものがあったと思う。

そして早速当時のキラータイトルであった「イースI・II」や「スーパーダライアス」が配信された事もあり、これだけのためにわざわざWiiを購入した人も少なくなかったであろう。








画質・音質など
基本的にはエミュレータのはずなので、中身は実機そのままであろう。しかし点滅のシーンなどは書き換えられているようであり、この点などに関してはWikiに詳しい。それより大きな問題点として、競合ハードはHDMI対応、光デジタル音声出力が当たり前の中において、Wiiはそのいずれも搭載しておらず、その点で大きく見劣りがするのでは、と言う点だろう。

実は私が長い間購入をためらっていたのもその点が大きいのだが、やはり通常のWiiのゲームにおいてはあからさまに差が出てしまうものの、VCにおいてはそれほどの粗も見当たらず、音声も必要十分な程度なので、個人的には全く気になるほどではなかった。



ただ「イースI・II」を初めとして、一部のゲームではスムージングの処理が目立ち、かなり画面がボケ気味になるのが難点だ。それがされていないものに関しては非常に綺麗なので、出来れば解除処理をして欲しいところなのだが…。

音声はアナログ2chでサラウンドシステムにつないでいるので、「スーパーダライアス」では当時出来なかったサラウンドがようやく実現の運びとなった。ただ配線の問題もあるので、やはり光デジタルぐらいは欲しかったと思う。






操作性・記憶媒体
そしてもうひとつの懸念としてあったフラッシュメモリの容量問題であるが、こちらは最新のアップデートでSDカードから読み込み可能となったので、ほぼ解決となったのも嬉しい。CD-ROMをプレイする上でこれだけはどうにかしてくれ、と常々思っていたので、この点も購入に踏み切れたひとつの大きな要因だった。

操作性はクラシックコントローラ使えば全く問題ないだろう。PCEなどではXYボタンが連射対応なので、シューティングにも全く支障はない。





また大抵のゲームはGCコントローラ対応なので、GC用のスティックを流用出来るのもありがたい。まあなくてもWii用のスティック買えば済む事であるが、PSほど充実していないのが難だ。まあハードのコンセプト考えれば当然なのかも知れないが…。

非ライセンス品としておなじみの各種アダプタはデジタル非対応のものが多いようだ。まあ対応していてもボタン配置なども微妙だろうから、素直にライセンス品買った方が無難であろう。







総括
私がWii購入に踏み切ったのは上記の通り、やはりPCEのCD-ROMのゲームがプレイ出来る、に尽きますね。当時はCD-ROMの寿命は20年とか言われていたし、ハードもそこまでもたないだろうから20年後にはもうプレイ出来なくなるのか、と普通に思っていましたから、このような未来が用意されていたというのは全く想像も付かなかったものです。

ただランキングを見るとほとんど任天堂のゲームが上位を占めているので、それは個人的に意外でもあり残念でもあるのですが、やはり個人的には盛り上がっていても所詮マイナーでありマニアックなハードだったのかな、と言う事を思い知らされたような感もあります。



それでも現時点において、他ハードでここまでの配信サービスは不可能だろうし、さらにここ最近ではナムコ黄金時代を彩った歴史的名作や、「スターブレード」や「ソルバルウ」と言った3Dポリゴンシューティングの礎を築いた作品まで配信されているので、やはりVCにかける期待と言うのは大きいものです。個人的には早く「イースIII」や「マジカルチェイス」、そしてメガCDの配信も実現可能としてもらいたいものです。


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