鉄拳タッグトーナメント

PS2 ナムコ 2000年3月30日発売

6800円 CD-ROM

3D対戦格闘

メモリーカード対応

十字キー キャラクター操作

ボタン1 左パンチ
ボタン2 右パンチ
ボタン3 左キック
ボタン4 右キック
 ボタン5 キャラ交代
(コンフィグ可能)



PS2初の鉄拳
アーケードの同名ゲームの移植版。移植に際してはPS2に合わせてグラフィックが大変美麗に作り直されており、当時はまだPS2が発売されて間もなかった事もあって、そのグラフィックの美しさに大半のユーザーは度肝を抜かれた。

特に鉄拳TTと言うゲーム自体、完全な新作と言うよりも前作3までのキャラによるオールスター戦と言う趣が強く、3はもちろん2までのキャラグラフィックがそのまま流用されていた感があるため、それだけPSからPS2までの技術の進化を直に実感出来たものだ。各種オプションなども鉄拳3同様に大変充実しており、この辺りももはや文句の付けようがない。




ただアーケード版より綺麗、と言う事は、それだけゲームセンターの価値を落としてしまう、と言う事でもある訳で、案の定PS2発売以降はゲーセンの衰退がさらに加速する事となってしまった。アーケードと同じレベルの物が家庭でプレイ出来ると言うのは長年の夢でもあった訳だが、いざ実現してしまうとそれがアーケードの衰退に繋がる結果となってしまった事というのは何とも皮肉な話であった。

そしてゲームの発売に合わせ、HORIからアーケード版とほぼ同様のボタン配置がなされている専用スティックも発売された。しかし形状こそ同じなものの、後のスティックのようにアーケードと同等部品が使われていた訳ではないので、製品としてはやや中途半端とも言えた。




個人的な思い出
元のアーケード版はほとんど知らないので、鉄拳TTのプレイはもちろんPS2版が初めてでした。よってオリジナルとの直の比較は出来なかったのですが、鉄拳3まではPS版でプレイしていた事もありましたので、PSからPS2へのハードの進化と言うのは十分に実感しえたものです。

ゲーム的な感想としては、やはりシリーズ物の通例通りに与えるダメージが少なくなり、それでいてタッグマッチと言う時間がかかる試合形式となってしまいましたので、とにかく試合時間の長さが気になりました。





カプコンのVSシリーズとは異なり、ひとり倒せば勝利になるだけ楽なのですが、3D格闘は短時間で瞬殺出来ると言うのが一番の魅力だっただけに、やはりこれは私にとっては辛いものがありましたね。

キャラクター的には鉄拳2で使えたキャラが復活したため、それは嬉しいものがありました。しかし使い慣れていると言う事はそれだけすぐに飽きる、と言う事であるため、今思えばメリットもありますがデメリットも大きかったように思います。

もちろん別のキャラを使えばそれで済む事ですが、鉄拳と言うゲームはひとりのキャラを使いこなせるようになるためにはそれなりの鍛錬が必要なため、そういう気にはとてもなれませんでした。

また3D格闘は、素人にとっては見た目の進化以外はどこが違うのか分かり辛い部分もありますから、いかに凄いグラフィックでも慣れてしまったらそれまでな感もありますので、過去シリーズのグラフィックを流用している本作では特にそれが顕著だったと思います。

よって2,3で達成した全キャラクリアどころか、1チームですらクリア出来ないままプレイをやめてしまい、結局私にとっては短命なゲームとなり現時点で最後に購入した鉄拳シリーズと言う事になっています。多少辛口になってしまいましたが、つまらないと言う訳ではなく鉄拳シリーズに慣れすぎたためだからこその感想でありますので、そうでない人であれば十分すぎるほど楽しめる作品だと思います。



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