SEGA AGES 2500
シリーズ Vol.16
バーチャファイター2

PS2 セガ 2004年10月14日発売

2500円 CD-ROM

対戦格闘

メモリーカード対応

十字キー キャラクター操作

ボタン1 パンチ
ボタン2 キック
ボタン3 ガード
(配置は任意設定可能)



完全に近い移植
94年に発売され、その後1年以上に渡り爆発的ブームを巻き起こした「バーチャファイター2」のPS2移植版。

これまで家庭用においての唯一の移植作品はご存知SS版のみだった訳だが、ハードの性能から完全移植とはとても呼べるレベルの出来ではなく、常に完全移植を待望されてきたゲームのひとつであった。

しかし次世代機となったDCの性能はMODEL2どころか、次世代基板のMODEL3をも凌駕してしまうほどのものだったため、MODEL2ゲームは完全に旬を過ぎた格好となっていった。




それだけに誰もがVF2の完全移植など期待していなかったため、このPS2版の発売はまさに青天の霹靂、個人的にはグラIIIの移植に次ぐぐらいのインパクトがあったものだ。

当時やり込んだ人間にとってはこれでも納得のいかない移植のようであるが、私のような一般レベルファンであれば、PS2でMODEL2独特のカクカクポリゴンを再現しただけでも見事としか言いようのないものであり、57.5フレームと言うのも素人には体感し得ないレベルであるため、セレクト画面の粗さ、発色の地味さなどの欠点もあるとは言え、個人的には大満足と言うレベルであった。





ゲーム内容
前述のよう、大きな特徴としては一目見て分かるよう発色の地味さだ。PS2においてWEGAの15KHzRGB出力を高解像度モードにして行った場合、低解像度よりもどうしても発色が地味になってしまうと言う仕様があるのであるが、それを考慮してもさすがにこの発色はちょっと違うのではないか、と思ってしまう。

プログレ対応のテレビにD1出力をすればかなり綺麗にはなるものの、それはそれでアーケードの感覚とは異なってくるし、ハードの性能が良くなってもテレビとの相性だけはどうにもならないものだ。またオプションでは4:3フル、アーケード版、横長の計3種類から画面サイズを選択できるが、ほとんどの人はフル画面しか選択しないだろう。もちろんボタン配置やスコア記録に対しては問題ない。BGMはアーケード版の他にSS版も収録されている。



個人的な思い出
バーチャファイター2の発表は94年9月発売のゲーメストにおいてでしたが、ずばりその号がゲーマー当時最後に購入したゲーメストでもありました。

記事自体は興味深く読んではいましたが、前作をあまりプレイしていなかった事と、すでにアーケードゲームには冷めていたと言う事もありましたので、それ目当てにゲーセンに行く事はありませんでした。

なので初めて画面を見たのは実はゲーセンではなく、「浅草橋ヤング洋品店」においてバーチャの達人らが紹介された時でした。さすがにその滑らかさには驚きはしましたが、やはり冷めていましたので興味は沸きませんでした。


ゲーマーは辞めてもゲーセンにはちょくちょく通っていたため、バーチャの対戦台が大盛況を迎えている事も当然知ってはいるのですが、私は全く無関心だったため台の前を素通りするばかりであり一歩もその前で足を止める事はありませんでした。

と言うのは当時はグレイシーの台頭などがあり、総合格闘技に注目が集まり始めた頃でありましたから、仮想現実よりも本物の強さへの憧れが強かったためでしょう。

なので全く見向きもしなかった私でしたが、SS本体を購入した時はこのSS版も一緒に購入し、それでかなりやり込んではいきました。それからはアーケード版もプレイするようになり、本家の良さも知る事となりましたので、PS2版の発売は本当に嬉しく思ったものです。





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