ハイパー
ストリートファイターII

カプコン 2003年12月18日発売

通常版 3800円 DVD-ROM

スペシャルアニバーサリーパック 8800円

対戦格闘

十字キー キャラクター操作

パンチボタン×3 弱・中・強
キックボタン×3 弱・中・強



15周年記念盤
「ストリートファイター」シリーズ発売15周年を記念して発売されたソフト。

15周年と言う事は当然ストIからの年数となるがその要素は一切なく、ゲーム自体もエックスを基本としそれに初期のキャラクターを使えるようにしただけの事なので完全な新作としては物足りない。

しかし価格が安く、エックスで初代やダッシュのキャラが使えると言うのはまた新鮮な感覚でプレイ出来るし、エックスの移植として見た場合の完成度も非常に高いので、初代からのファンであれば十分楽しめるだろう。



個人的な要望はいくつかあるが、最も導入して欲しかった要素としては、ノーマルを選択しても四天王を使えるようにして欲しかった事だ。

初代はCPU専用のため基本性能が強すぎるため、対戦での場合バランスが崩れる恐れもあるのだが、やはり当時のプレイヤーの前に立ちふさがった4人そのままの強さでプレイしてみたい、と言うのはやはり初代からのプレイヤーにとっての大きな願望だろう。

ダッシュの製作開始当初は、まず初代そのままの四天王をプレイしてみた、と言う話もあるし、お祭りムードのこの作品で真の四天王を是非プレイして見たかったものだ。


PS2版の特徴としては、PS・SSのストIIシリーズの移植は解像度の関係から画面が横長になり、作品によっては左右端が隠れてしまう事もあったが、PS2版では高解像度機能を活かしほぼTVのアスペクト比通りに収められているため、アーケード版と同様の感覚でプレイ出来る。

それは良いのだが仕様上15KhzのRGB出力をすると画面がボケ気味になってしまうので、ここはD端子でプレイしたい。

BGMのアレンジはカプジェネで使われたアレンジと同様なので新鮮味はないが、音質は上だしスーパーキャラのアレンジも出来が良いので、個人的には満足出来た。



本編以外に多数の特典も用意されているが、これがかなり豪華であり、各作品のオープニングとエンディング、新たに製作されたFM音源バージョンでのスーパーキャラBGM、そして94年夏に公開されたストIIムービーがまるごと収録されていると言う、特典目的でも元が取れてしまうほどの出来だ。













ストリートファイターIIMOVIE
「ストリートファイターIIMOVIE」は94年夏に全国公開された劇場用映画だが、前述のようこの映画がほぼ丸々特典として収められている。

ゲームと同様のディスクに収められているため、DVDビデオ形式ではなくPS2のムービー形式であるため画質はビデオCD並、さらにチャプタースキップのみで早送り・早戻しの類が不可能とこの上なく操作性が悪いので、見れれば良いと言う人以外にはとても鑑賞の域に耐えない。

すでに映画自体はDVDビデオ化されており、ビスタサイズのスクイーズ対応で、さらに特典として以前発売されたストIIヒストリーも収録されているので、本格的に見たい人はそちらを買った方が良いだろう。

ヒストリーに関しては私はレンタルで見たが、本当に基本的なシステムとキャラ紹介程度であり腕前自体は何ら大した事がないので、マニアにはあまり面白くないだろう。

公開当時の事を紹介すると、まず声優陣に有名人を多数起用しており、清水宏次郎、羽賀研二、藤谷美紀、船木誠勝、そして天本英世となかなかの顔ぶれであったのだが、私の記憶にある限り当時のワイドショーの主役であった羽賀研二などがいるにも関わらず、一般の話題に登る事は皆無であった。






個人的にはやはり大ファンだった船木誠勝の演技が楽しみであり、それがわざわざ劇場まで足を運ばせた事の一因でもありましたが、素人とは思えないほど上手な演技で怪鳥音もさすがでしたし、その他の方々も有名人特有の下手さがなく自然な感じで聞けましたので、キャスティングに関しては不満はありませんでした。

映画的にはブランカとザンギエフが珍獣扱いになっている事、「格闘家として…」からのベガが弱すぎる事など多少の突っ込みどころもありましたが、各キャラクターのイメージはゲームそのままでしたし、格闘シーンの出来も非常に良かったので、最初に見た時はかなり満足は出来ました。



また映画とは別に篠原涼子の主題歌も200万枚の売り上げを記録し、年間ではイノセントワールドに次ぐ2位と、超メガヒット級の大ヒットを記録しましたが、私はCD発売直後に流れたTVKのPVを見て曲を気に入りましたので、一般に知られる前、まだランクが50位辺りの時点ですでに購入していました。

その時点では篠原涼子の事自体ほとんど知りませんでしたので当時の痛いキャラを後にバラエティなどで拝見した時には、色々な意味で大変がっかりした覚えがあります。

ヒットに至った経緯は、8月下旬辺りになってから本人出演のTV番組で毎週のように歌っていた事から段々と浸透し始めたのが要因でしたので、映画の影響はほとんどありませんでした。


その後は毎週のようトップ10以内を記録し、最終的には紅白出演まで果たしていったほどですが、そのような大ヒットに繋がったのはあくまで楽曲そのものが良かったのであり、決して本人の魅力だけでヒットに至った訳ではないので、本人にもマスコミにもその辺りの事情を勘違いして欲しくなかったと思いました。


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