カプコンジェネレーション
第5集
〜格闘家たち〜

PS SS カプコン 1998年12月5日発売

5800円 CD-ROM

対戦格闘

メモリーカード バックアップメモリ対応

十字キー キャラクター操作

パンチボタン×3(弱・中・強)
キックボタン×3(弱・中・強)

(ボタン配置は任意で設定可能)



ストIIの総決算
カプコンの名作アーケードゲーム復刻集の、カプコンジェネレーションシリーズの最終作として発売されたのが、ストII3部作をまとめた「カプコンジェネレーション第5集 〜格闘家たち〜」だ。

さすがにSFC版よりも遥かに移植度は高く、その点は全く問題はないが、基本的にダッシュとターボはただのバージョン違いである以上、他のシリーズに比べてお買い得感が薄く感じてしまうから、せめてストIも移植して欲しかったと思う。





移植度に関してはアーケード版のキャラパターンは完全に移植されているし、もちろんアーケード版で培ったテクニックもそのまま使えるので、普通にプレイすることに関しては全く問題のない出来と言える。

まあすでにストZEROシリーズやヴァンパイアシリーズで見事な移植を見せていたカプコンだから、このぐらいは当然のこと、と言ったところか。

個人的にはゲーセンでは連射装置がないとやり辛かった、ザンギの小足払い連打ぐらいは残しておいて欲しかったところだ。



オリジナルの要素としては、他のシリーズ同様コレクションモードなるものがあり、アーケード版のイラスト集や設定資料集などを閲覧することができ、さらにクリアしていくとBGMのアレンジバージョンが選べるようになったり、初代とダッシュ、ダッシュとターボのように、バージョンを飛び越えての2P対戦もすることが可能になる。



ゲーム画面
コレクションでのイラストギャラリー。

右の画像は、ストII発売当時のポスターなどでよく見られた、初代ストIIを代表するイラストだ。

この他にも、当時ゲーメストなどで使われたイラストなどが収録されている。









キャラセレクト画面。

これはPS版の画面だが、PS版はアーケード版やSS版と比べ、1P、2Pの選択キャラの位置がやや上に位置されている。










リュウVSダルシム。

1Pスコアと、PRESS STARTの文字がアーケード版と位置がかなり違うのがよくわかる。











車のボーナスステージ。

もちろんアーケード版のパターンはそのまま使える。












最終ボスはもちろんベガだ。

ベガを倒すとめでたくエンディングとなるのだが、CG版の1コインエンディングはキャラが2人のまま変わらない上、アーケード版のように早送りが出来ないので、無敗でクリアすることが望ましい。

またクリアすると、アレンジBGMと、コレクションのSECRETが新たに選択出来るようになる。






両機種の違い

ロード時間 これはハードの特性通りにSS版の方が速いが、それまでのカプコンの格ゲーと比べてもダントツの速さを誇っており、VS画面が終わると同時に対戦画面へと移行するほどの速さだ。

PS版はSS版のようにはいかず、PSはもちろんPS2の高速モードで走らせてもSSには及ばず、VS画面の後数秒「NOW LOADING・・・」の画面が入る。

ただタイトルセレクトから各ゲームへと移行する時と、ゲーム中QUITを選んだ時のロード時間は、PS版の方が速い。
画面構成 両機種共に1P、2Pのスコアがアーケード版よりもかなり下に下がり、真ん中により気味になっており、さらに両機種とも解像度の関係から横長になっている。ただこれはSS版の方が顕著に表れているため、PS版の方が見た目的には上だろう。
BGM 両機種共にCD内部の音源で鳴らしており、アーケード版そのままのBGMが流れるが基板の音をそのまま録音した感のある音なので、音質はそれほど良くはない。

マニュアルには「アーケード版を忠実に…」とあるのだが、ゲームそのものが完全移植ではない以上、BGMにそう拘ることもないだろうから、個人的にはサントラ盤のように疑似ステレオ化して欲しかったように思う。
アレンジBGM カプジェネの以前の作品では、アレンジは一部のBGMにしかされていなかったのだが、この第5集ではエンディング以外の全曲がアレンジバージョンで聴くことが出来る。
SE オリジナルBGMの時は違いはないが、アレンジBGMにした時に両機種の違いがはっきりと分かれ、PS版の方が遥かにクリアとなっている。

(このページの画面は全てPS版のものです。)





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